りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

さすがプログレ大国ニッポン。イタリアン・プログレ・フェス春の陣 来日アーティスト発表!

2011-12-30 10:29:21 | ロック

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  先に発表された「イタリアン・プログレ・フェスティヴァルvol.2 春の陣2012 ロマンの誕生」開催に続き、出演アーティストの詳細がクラブチッタHP上で発表された。

http://clubcitta.co.jp/001/italianprogfes/

 全出演アーティスト初来日…ということで、「一体誰呼んでくるんだよ…。残っているバンドってなにがあったっけ?」と思っていたのだが、イ・プー、ニュー・トロルスーUT、レ・オルメ、フォルムラ・トレ、ロカンダ・デッレ・ファーテ…とは。さすが、クラブチッタ&ストレンジ・デイズ…というラインナップ。見ているうちにメラメラと行きたくなってきたのだが、「せっかくだから、3日間通しで行ってきます。」とか行ったら流石にカミサンにぶっ殺されるんだろうなぁ…。

  しかし、こんなアーティストを呼んできて、一応、商売になるところは「さすがプログレ大国 ニッポン」ということろ。嬉しくも悩ましい年末になりそうだ。


不当評価と言えばこの1枚。ELP「ラヴ・ビーチ」は名盤です。

2011-12-30 09:43:10 | ロック

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  前項で、エアロスミスの「美獣乱舞」について書いたのだが、この頃、70年代末から80年代初めにかけては、70年代を謳歌したロックの大物アーティスト達がパンクの荒波に揉まれ、オールド・ウェイヴと蔑まされながら試行錯誤していた時代である。あるバンドは過去のスタイルから決別、裏切り者と罵られながらポップに変身(ジェネシスetc)したり、新しい血(メンバー)を入れて、大きな成功を収めたり(イエスetc)バンドの明暗が分かれた時期でもある。
 そんな中、「プログレッシヴ・ロック史上最悪」と呼ばれるアルバムをリリースして大コケ、ひっそりと終焉した一つのバンドがあった。エマーソン・レイク&パーマー、アルバムは「ラヴ・ビーチ」である。しかし、私は声を大にして言いたいのである。「ラヴ・ビーチは名盤だと…。」

 「ラヴ・ビーチは名盤…」、今まで私はそう言い続けてきた。(その都度、プログレッシヴ・ロック・ファンから軽蔑のまなざしを向けられてきたけれど…。)別に受けを狙って言ってきたのではない、本心から良いアルバムだと思っているのだ。

  なんと言っても旧B面全てを使った「将校と紳士の回顧録」の素晴らしさ。プロローグ、キースのスタインウェイ・ピアノをバックにグレッグのテナーヴォイスが入る瞬間の美しさ…。ドラムが入って一気に盛り上がり、ショパンのエチュードなどを挟みながら曲は急展開、最後まで一気に聴かせる構成の妙…。素晴らしいピート・シンフィールドの詞…。冗談ではなく、この組曲、ELPの中でも屈指の名曲なのではないだろうか?(個人的には「悪の教典第3印象」、「海賊」と並んで、ELPの3大傑作と思っている程。)
 この「ラヴ・ビーチ」、「B面はともかく、ポップ路線のA面がね…。」と言われることも多いのだが、A面もメロディアスな良い曲揃いだし、グレッグのソロだと思って聴けば、腹も立たないのではないだろうか?それにラストに入っているELPお得意のインストナンバー「キャナリオ」は良い出来である。

 …と、先入観なく、1回じっくりと聴いていただければ、名盤ということに同意してくれる方は多いのではないだろうか…と思う「ラブ・ビーチ」、本当に不憫なアルバムなのである。

 まぁ、ここまで不当な評価をされてきた理由としては「3人がノー天気に笑っているお馬鹿なジャケット」、「従来のELPのイメージを裏切るあまりにも軽いノリ」という2点が大きいと思うが、そんなことで、このような名盤を聴かないのは本当にもったいない。
 エアロスミスの「美獣乱舞」同様、「騙されたつもりで」、純粋に先入観なしに聴いていただきたいと思う次第である。