うつ病、精神が肉体を支配する

精神が蝕まれ、激しく落ち込むと肉体的にも異常となった。

身体に力が入らず起き上がる気力がわかず、寝たきりとなった。
ふとんに入って横になったまま起き上がれない。これからどうなるのか、
不安だったが、ともかく精神と身体を休めた。

仕事のことは一切考えないように努めた。

一度精神的に落ち込みストーンと地獄に落ちてしまったら、そこから這い上がるのは
並大抵のことではなく、途方もない時間がかかった。

精神が回復しないと肉体も回復しない。

心身症？

初めは、うつ病とは自分ではわからなかった。

1990年当時は今ほどうつ病は一般的でなかったので、自分は心身症ではないかと、
自己判断した。

何とかこの苦しみから抜け出したい、助けてほしいとの気持ちから　心療内科を受診
してみようと総合病院を思い切って訪問した。自分の状態を説明したところ、
精神科に案内された。

大学病院であったが、セカンドオピニオンも受け、うつ病と診断された。
先生の診断を受け、薬を処方されたが、病名がわかり薬をいただいたことで、少し
こころの安らぎを覚える自分がいた。

診断書を書いてもらいしばらく会社を休むことにした。
無理して会社にいっていたら、病状は悪化していたであろうし、もし思い切って
会社を休まなければ、今の自分はいなかったかも知れない。