また北海道の旅行記に戻ります。
小樽は明治時代北海道開拓の拠点都市として、一流建築家が競って当時の最先端技術で建築し、代表的作品を残しています。
4年前の夏、小樽に行った時は「北のウォール街」と呼ばれた銀行の古い建物を見ました。
今回の小樽では、前回行かなかった重要文化財の「旧日本郵船」の建物を見学しました。
ここは運河から少し離れているので、訪れる人も少なく、ゆっくりと見学できました。
日本郵船と言う名前ですから、船会社の小樽支店です。
建築は明治37年着工、39年落成した、近世ヨーロッパ復興形式の石造り2階建てす。
設計者は東大工学部1期生の佐立七次郎と言う人です。
内部は事務所としての機能もさることながら、格調高い装飾に圧倒されました。
細かい工夫がいたるところにあり、ガイドの説明を聞きながら、驚くばかりでした。
1階のカウンターの外側です。
内部の事務室です。
重厚で美しい柱。
事務室が見渡せる場所にある、支店長室。
2階のこの会議室で、落成後間もない明治39年11月に、ポーツマス条約に基づく、日露の樺太国境画定会議が行われました。
会議終了後、この貴賓室で祝杯が交わされました。
これは日本郵船の建物ではなく、日本銀行旧小樽支店の建物を車窓から撮りました。
日銀の支店が小樽にできたのですから、当時の繁栄を物語っています。
今は金融資料館になっています。
東京駅の設計者辰野金吾の設計により、1912年に完成しました。
この人も東大の1期生で佐立七次郎とは同期だそうです。
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