英国グラスゴーで開催されていたCOP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)。
この会議での焦点は、
①世界の平均気温上昇を1.5℃に押さえるのか否か。
②石炭火力発電の段階的「廃止」。
でしたが、①項に関しては、「1.5℃増に抑える努力の追及」が明記されました。
他方、②の「脱石炭」については・・・。
岸田首相は、トンボ帰りでこの会議に急遽参加しましたが、短い演説の後得たのは世界的に不名誉な「化石賞」でした。
と言うのも、演説では、アジアでは石炭火力が必要だとし、アンモニヤや水素を混ぜて燃す技術開発を進めるなど矛先をかわす作戦に出ました。
しかし、世界はこれに騙されるどころか、165ヶ国による「脱石炭国際連盟」が組織され、「脱石炭」への動きを強めたのです。
具体的には、「石炭発電からクリーン電力への世界的移行に関する声明」が出され、これには44ヶ国が賛同しました。(中国、アメリカ、日本、インドなどは参加しませんでした)
今後、日本のこうした態度に対する批判はますます強まるものと思われます。イラストは、しんぶん赤旗日曜版11月21号から転載しました。