アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

壊れている

2015年08月22日 | ドラミング

審議が再開された参院安保法制特別委員会。

昨日の審議で、民主党の蓮舫委員が、「平時における自衛官の任務」について質したが、これに対する政府答弁のいい加減さにあきれてしまった。挙句の果て、「そんなのどうでもいいじゃん」との安倍首相のヤジまで飛び出す始末。

これは、お盆前の委員会だが、答弁不能で次々と審議が止まり(中継は音声がなくなるから)見ている方もやってられないという感じであった。こんな委員会さっさと閉じて廃案にしてはどうか。

国会の外では、若者たちの抗議集会が続いているという。

30日の一斉行動の一環として、地元では29日にパレードが計画されている。

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切れ味~ツアイスレンズ

2015年08月21日 | ギャラリー

カメラや写真のことを少々でも齧ったことがある人なら、いつかはツアイス社製のレンズを使ってみたいと思ったことがあるに違いない。

小生もその一人だが、これまでそれを手に取る機会はなかった。つまり、ツアイスのレンズを使うということは、それを装着できる「ライカ」か、あるいは、「コンタックス」(というカメラ)がなければならず、それらは飛びぬけて高価だったからだ。

ところが今回、旅行に持ち歩ける小型・軽量で画質の良いカメラがないかを検討していて、今なら、比較的安価にツアイスのレンズを使えることを知った。

つまり、昨今、流行りのミラーレスにツアイスレンズを装着できるのだ。

ちなみに、次の写真をご覧いただきたい。

これは、先にご報告した「Meiji Cup 2015」でのシーンだが、これを大きくしてご覧いただくと、ツアイスレンズのすばらしさを実感いただけると思う。(大きな写真)

芝生の明るい緑と樹木の濃い緑のコントラストとその深い色合い。隅々までピシッと結像した画面と鮮やかな色彩など、これぞツアイスと思った。

もう1枚。

これは、拙宅(マンションの8階)から南西方向を撮ったものだが、写っている大小の建物の輪郭など、さすがツアイスと思わせる「切れ」の良さだ。(大きな写真)

撮影機材
 ・カメラ:Sony α6000
 ・レンズ:ZEISS Vario-Tessar T* E16-70mm F4 ZA OSS

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ブラームス「ピアノ四重奏曲第1番」

2015年08月20日 | 音楽三昧

昨日、久しぶりにブラームスのピアノ四重奏曲第1番を聴いた。

日頃は、iPadをチョンチョンと操作して、サーバーに収容してある楽曲を聴いているのだが、改まってブラームスなどを聴こうと思えば、解説書を参照できるCDで聴く方が良い。

ブラームスには、3曲のピアノ四重奏曲があるが、これは第1番 ト短調 作品25である。
4つの楽章からなり、約40分を要する交響曲並みの大きな
四重奏曲だ。旋律も構成も複雑なので、容易に耳慣れする曲ではないが、ブラームスらしい深い洞察に満ちた音楽は、聴く者の姿勢を正さずにはおかない。

テーマは、ブラームスが終生、尊敬と憧憬を持ち続けたクララ・シューマンへの賛歌となっているのではないかと思った。

彼女は親友・シューマンの妻というだ
けでなく、作曲家であり著名なピアニストでもあった。ちなみに、この曲のハンブルグにおける初演は(ピアノを)クララが担当したという。アルバムには、他に、シューマンの「幻想小曲集」4曲も収められている。

演奏は、

 ・ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
 ・ヴァイオリン:ギドン・クレーメル
 ・チェロ:ミッシャ・マイスキー
 ・ヴィオラ:ユーリ・パシュメット

という当代一流の名手がそろった。

演奏・録音は、2002年2月、ベルリン テルデックスタジオ
UNIVERSAL MUSIC UCCG-1121

蛇足:演奏者は異なるが、youtubeでこの曲の第1楽章をお聴きになれます。

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暑さ寒さもお盆まで?

2015年08月19日 | アーバンライフ

昨日、当地(北海道札幌近郊)は終日雨で気温も上がらず(20℃に届かず)肌寒い一日でした。

特に、陽が沈んでからは急速に気温が下がり、夜は、長袖にセーターという具合になりました。そんな恰好でテレビを観ていたら、今度は足元がスウスウして、結局、毛布を出して来て腰から下を包んだりしました。

この20年近い北海道での生活経験からすると、「暑さ寒さも彼岸まで」というのは、どうも本州中心のもので、当地では、少なくとも暑さについては、「お盆まで」が正解のようです。

いずれにせよ、30℃を越える酷暑を経験した身体には、この急激な変化はあまり良くありません。何とか穏やかに秋に向かって欲しいと思っています。

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ピッタリ感覚の~GDPマイナス

2015年08月18日 | ドラミング

従来、GDPなどの統計数字は、庶民感覚に合致するものではないと思っていた。

ところがである。
昨日発表された本年4~6月期の実質GDPが、(年換算で)1.6%のマイナスになったと聞いて、さもありなんと思った。それほど、昨今の物価上昇が庶民の生活を圧迫し、消費を冷え込ませているのだ。

これは、数字の中身だが、GDPの60%を占める個人消費が0.8%のマイナスになったのが一番の要因だ。(朝日新聞から転載)

小生ら夫婦も週に2~3回、ザックを背負ってスーパーに食料品の買い出しに行くが、消費税の8%への増税以降、あらゆる物の値上がりで鬱陶しさを強いられている。

例えば、従来、1ヶ100円くらいだったリンゴは、今では150円だ。また、ホッケの干物なども、今では5~600円もする。

勿論、これらは季節要因もあるから、一概に、すべて昨今の経済状態を直接反映したものとは言い難いが、小麦粉、バターなどの加工食品も軒並み値上げされているから、それらがトータルとして庶民の日常生活に重くのしかかっている。

あれほどマスコミにもてはやされた「アベノミクス」も、もはや死語となり、それは結局のところ、大多数の貧者からその少ない富をひきはがし、(それを大きく束ねて、少数の)富者と大企業へつけかえるだけの役割しかなかったことを物語っている。

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偶然と言うのは~

2015年08月17日 | ギャラリー

偶然というのは恐ろしいもの、というお話。

拙宅の食卓がNHKの「今日の料理」に負っているという事情は、先般ご紹介したとおりだが、これが今回の偶然の元。

同番組のテキスト8月号を書店で購入した際、隣りに積まれていたこの本を手に取り、何やら良さそうと感じて合わせて購入したことに始まる。

つまり、この8~9月に放映される「趣味どきっ」のテキスト、「チーム芹沢に学ぶゴルフ」である。そして、第1回の放送が3日にあった。

そして、その週の週末に、(偶然にも)地元のゴルフ場で開催される「Meiji Cup 2015」に、このチームに所属する西山ゆかり選手がキャディに師匠の芹沢プロを伴って出場することがわかった。

この試合の観戦記はすでにお伝えしたが、何と、その試合で西山選手が(偶然にも)優勝してしまったのである。

何か、書店でこのテキストを購入したことが、この優勝につながったような錯覚に陥って、「偶然というのは恐ろしいものだ」と思った次第である。

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ボク知らないもん!~70年談話

2015年08月16日 | ドラミング

安倍首相の戦後70年談話。

あれは入るの入らないのと、あれほど喧すしかったのに、いざ蓋を開けてみたら、全部卆なく入っていた。

ヘェそんなもんかと思っていたら、何と引用や間接話法で何ともしまらない談話となった。

主語のない文章を、いくら美辞麗句で飾ってみても、所詮、その意図するところは、聴き手に伝わるはずがない。希代の失敗作だ。

もうダメでしょう、この人。
一国の総理大臣としての器ではない。

念のため、次に「村山談話」を再録しておきますから、その品格の違いを確認してみたらいかが。

大きな活字の「談話」がこちらにあります。(「談話」は、朝日新聞から拝借しました)

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玉音放送を聞く

2015年08月15日 | ギャラリー

1日、宮内庁は昭和天皇が戦争終結を決した「御文庫付属室」の写真に加え、いわゆる「玉音放送」を収録した原盤と音声とを公表した。

この意図がどこにあるのか定かでないが、天皇の新年メッセージと重ね合わせて考えると、戦後70年の今年、安倍政権による戦前回帰とも受け取れる動きを憂慮してのことかと深読みしたくなる。

特に、「玉音放送」については、従来、その一部を耳にすることはあって
も、全文をしっかり聴く機会はなかっただけに、今回、比較的音質の良い原盤から起こされた音声を聴くことができるようになったのは意義深いことと思われる。

戦後70年の今日、ご一聴されることをお薦めします。

尚、この(放送の)テキストと現代語訳はこちらにあります。

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公明党の存在意義とは?

2015年08月14日 | ドラミング

元々、公明党という宗教政党が存在すること自体、日本の政界の、と言うより、国民の政治意識の不思議さを思わずにはいられない。

同党の「綱領」には、

「公明党は”生命・生活・生存”を最大に尊重する人間主義を貫き、人間・人類の幸福追求を目的とする、開かれた国民政党です」とある。

「生命・生活・生存を最大に尊重する人間主義」のどこに、いわゆる「戦争法案」を推進する道理があると言うのか。

今、同党の現実政治に果たす「負の役割」に眉をひそめる人は少なくないと思う。

特に、安倍自民党が進める安保法制のお先棒を担ぎ、「憲法との整合性に祖語はない」とする(同党の)説明をきくに及んで、その違和感にゾッとしたのは小生だけだろうか。

こうした思いは、同党支持者の間にも広がりをみせているようで、この7・8日には、同党と創価学会に対して若いお母さんたちのグループが、「平和主義の原点に戻れ!」とサイレントデモをかけたと言う。

その際、警察が建物には近づくことを許さず、それぞれ30メートルほど手前でプラカードを掲げるにとどまったという。何やら官邸前での対応に似た風景と思った。

蛇足:同党綱領の別の項目では、

「われわれは、いかなる時代、いかなる社会にあっても、”大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく”との誓いを貫き、常に民衆の側に立つことを信条とします。われわれが内に求め、行動の規範とするのは、高い志と社会的正義感、モラル性、強い公的責任感、そして民衆への献身です」と述べている。

この立場と「戦争法案」を推進する現執行部の立場とどう整合するのか説明してもらいたいものだ。

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精緻な~吉村昭著「ポーツマスの旗」

2015年08月13日 | 読書三昧

日露戦争講和会議の全貌を克明に綴った記録文学の巨匠、吉村昭氏(故人)の傑作。1997年新潮社刊。



物語~日本の命運を賭した日露戦争。勝利した日本の過大な期待を背負い、全権・小村寿太郎は、ポーツマス講和会議に臨んだ。ロシア側全権ヴィッテとの緊迫した駆け引きの末に、迎えた劇的な講和の成立。

しかし、償金とカラフト北部の放棄という講和条件は、国民の憤激を買い、大暴動を引き起こす結果となった・・・。

このところ、吉村氏の遺産とも言うべき、数々の記録文学を集中的に読んでいるが、この本は、先の「戦艦武蔵」とは異なる政治・外交世界の精緻な物語だ。その時代背景を含む過不足ない描写に感心しながら読了した。

それにしても、当時(明治後期)の政治家や軍人の周囲を見誤らないリアルな眼力に驚嘆した。

つまり、日本はロシアとの戦いに勝利したものの国力は衰え、早期講和以外、国を救う術のないことを(当時の施政者は)熟知していて、民衆の怒りを買うことを承知の上で、ロシアとの早期講和の道を選んだ。

それに比べ、周囲や先の見えない軍部の独裁を許し、挙句の果て、破滅的な太平洋戦争に突き進んだ挙句、終結の道をも誤るという当時の施政者の無定見振りには心底怒りを覚えた。

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