先に、「藍を継ぐ海」で直木賞を受賞した著者が、2022年にリリースした長編小説。
書き下ろし、角川書店刊、291頁。
物語~高校の文化祭で、空き缶1万個を使ってオオルリを描いた巨大なタペストリーを制作した仲間たちも、早や45歳の中年となっていた。
それぞれが日々の生活と向き合う厳しさを抱えながらも、目標に向かって励んだ記憶に胸を熱くしつつ、今度は民間の天文台造りに奔走する・・・。
再び、目的を持って集うことになった仲間たちは、あの夏の隠された事実に気付くと共に、目標に向かって邁進する大切さを体感する。静かな感動を呼ぶ物語に共感しつつ読んだ。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★)