名作読破PRJ。
光文社古典新訳文庫376頁。
従来のトルストイのイメージを一新する輝かしい青春物語。
モスクワで怠惰な生活を送っていた青年貴族のオレーニンは、心機一転、志願してコサックの一員(仕官補)としてコーカサスに赴任する。
自然豊かな土地と飾らない気質の村人に囲まれての生活が気に入り、そこに骨を埋めても良いとさえ考えるようになるが、見染めた美しい村娘との恋に破れ次の任地に移動して行く・・・。
トルストイの青年時代を彷彿とさせる物語に共感した。
彼の文章力の確かさは、文豪への道を感じさせずには置かない。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★)