アベノミクスとデマゴーク政治のもとで疲弊する日本列島。
そんな先の見通せない暗い世相の下、旺盛な好奇心と負けず魂で時代を切り開こうと頑張る人々がいる。
この本は、金子勝慶大教授が、全国で文化や福祉や再生エネや地域起こしなどを実践する13人の活動家を訪ね、その根源にある想いや活動の実際を掘り起こした実録の書である。
そこには、単に現状を打破したいという思いだけでなく、例えば、北海道で風力発電を事業化した鈴木亨さんのように、いずれ道民の幅広い支持を得て、北電(北海道電力)そのものを道民に奉仕する電力会社に変えたいという大きな夢を語る人も登場する。
それらひとつひとつの事例が私たちに生きる勇気を与え鼓舞する。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★)