しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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聖日の朝に <エノクは神とともに>

2024-03-10 | みことば静想
「エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。」(創世記5:24新改訳)

ノアの大洪水が起きる前、人は地球上を満たすぐらい増加したが、はなはだしく堕落(だらく)し、神の御目からは正視(せいし)に耐(た)えられないほどひどいものであった。▼「地は神の前に堕落し、地は暴虐(ぼうぎゃく)で満ちていた」(創世記6:11同)とあるが、神が全人類を一人残らず滅ぼそうと決心なさったくらいだから、その堕落の程度はすさまじいものだったことが想像できる。 ▼ところがその中にわずか二人だけ、神とともに歩んだ人物がいた。アダムから七代目のエノクと十代目のノアである。どちらも、決して神から離れず、その御心(みこころ)に従って敬虔(けいけん)な生涯を送り続けたのだ。「エノクは神とともに歩んだ」(創世記5:24同)と記され、「ノアは神とともに歩んだ」(創世記6:9同)と記されている。▼神は天からごらんになり、この二人をほろびから救い出すことをよしとされた。大洪水はやがて世界に臨(のぞ)む大患難(だいかんなん)時代の予表(よひょう)であり、その到来前(とうらいまえ)に天へ移されたエノクは、主の空中再臨(くうちゅうさいりん)のとき携挙(けいきょ)される花嫁のひな型、箱舟に入って助かったノアは、患難時代の中を通って救い出される信仰者たちのひな型といわれる。神は終末に生きる私たちを励(はげ)ますために、この二人を起こされたにちがいない。