しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <青銅(せいどう)の祭壇(さいだん)>

2024-03-12 | 出エジプト記
「彼は、祭壇のすべての用具、すなわち、壺(つぼ)、十能(じゅうのう)、鉢、肉刺(にくさ)し、火皿(ひざら)を作った。そのすべての用具を青銅で作った。」(出エジプト記38:3新改訳)

祭壇は犠牲(ぎせい)動物や穀物(こくもつ)を火で焼く場所であり、すべてが青銅でできていた。ただし、祭壇本体と棒は中がアカシヤ材で、それに青銅をかぶせたのである。▼イスラエルの民が神に不平を言ったとき、火の蛇(へび)に噛(か)まれて大勢(おおぜい)の人々が死んだ(民数記21章)。そのときモーセは神の指示により、青銅で作った蛇を竿(さお)につけて高く上げ、それを仰いだ人々は助かった。後に主は「モーセが荒野(あらの)で蛇を上げたように、人の子も上げられなければなりません」(ヨハネ3:14同)と仰せられた。これからわかるように、青銅は肉体をまとわれたイエスを表し、とくに青銅製の祭壇はゴルゴタの十字架を象徴している。▼イスラエル人は神殿内部に入ることはできなかったが、すべての人々が祭壇に殺され、焼かれている犠牲の動物を見ることができたのであった。私たちキリスト者にとって、ゴルゴタの十字架という祭壇はもっとも重要なものである。