「海辺の住民よ。タルシシュへ渡り、泣きわめけ。これがあなたがたのおごった町なのか。その起こりは古く、その足を遠くに運んで移住したものを。」(6,7新改訳)<o:p></o:p>
ツロは海上貿易で巨利を得、大いに栄えた都市。民族的にはシドン人が中心だったが、おおくの外国人も共存する古代からの国際都市だった。彼らは地中海を自分たちの庭のように行き来して交易したのである。 だが今日、その面影はなく、ツロは荒れ果てた海岸の岩場にすぎない。どうしてそのように消えたのかといえば、ほかの町々と同様、繁栄によっておごり高ぶったからだ。「私は苦労などしたことがない」とうそぶき、遊女をかかえ、偶像礼拝にふけった結果、アッシリヤやバビロンに侵略されて滅びたのである。 歴史上、いかに多くの都市が、おなじパターンによって罰せられ、廃墟の運命をたどったことだろう。世界のあちこちに点在する瓦礫の丘は、謙遜であれ、罪をやめよ、と語りかける創造主のメッセージであることを忘れてはならない。<o:p></o:p>
主の祈り(マタイ6章より、口語訳)<o:p></o:p>
天にいますわれらの父よ、<o:p></o:p>
御名(みな)があがめられますように。<o:p></o:p>
御国(みくに)がきますように。<o:p></o:p>
みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように。<o:p></o:p>
わたしたちの日ごとの食物を、きょうもお与えください。<o:p></o:p>
わたしたちに負債のある者をゆるしましたように、<o:p></o:p>
わたしたちの負債をもおゆるしください。<o:p></o:p>
わたしたちを試みに会わせないで、<o:p></o:p>
悪しき者からお救いください。<o:p></o:p>