しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 詩篇31篇 <御手にゆだねます>

2016-12-22 | 詩篇

北見雪景色「私の霊を御手にゆだねます。真実の神、主よ。あなたは私を贖い出してくださいました。」(詩篇31:5新改訳)

「私の霊を御手にゆだねます」は、主イエスが十字架上で息を引き取るとき出したことばである。「イエスは大声で叫んで、言われた。『父よ。わが霊を御手にゆだねます。』こう言って、息を引き取られた。」(ルカ23:46同)▼またステパノも殉教するとき、「主イエスよ。私の霊をお受けください」(使徒7:59同)と言いつつ眠りについた、と記されている。霊は人格の最奥部、神と交わる本質といわれる。霊が神の御手に明け渡されるとき、人は肉体的にまだ死んでいなくても、本質的に死んだといえるのであり、「私はキリストとともに十字架につけられた」とはそれを指すことばである。パウロは、自分自身が霊的に完全に明け渡されていたので、「もはや私が生きているのではなく、キリストが内に生きておられるのです」と言うことが出来た。▼私たちは心の奥底から「父よ。わが霊を御手にゆだねます」と告白して一日を始め、また同じことばで夜の眠りにつくべきである。そしてこの世を終えるときも、「父よ。私の霊を御手にゆだねます」と言って息を引き取るべきである。どうか本当のホーリネスが、生きるにしても死ぬにしても、私たちひとりひとりの全生涯にわたって実現しますように。