山口県宇部市に所在する“ときわ公園”の敷地内に「石炭記念館」があります。
同館は宇部市の発展の基礎となった石炭鉱業の歴史をのこすため、発祥の地である常磐湖畔に日本で最初に
建てられた石炭記念館です。
石炭鉱業は宇部市の発展の礎であり、公園周辺も採炭の現場のひとつであったことなどから、地元政財界と
多くの市民の寄付により、昭和44年11月1日に開館しました。
荻原守衛作「抗夫」像
宇部市は、明治以降に宇部炭鉱での採炭が本格化したことにより炭鉱都市として発展しました。
館内には、約3千点にのぼる貴重な機材や資料が展示されている他、模擬坑道や採炭現場、さらには戦前の
炭鉱住宅を復元した炭鉱住宅が再現されており、当時の人々の暮らしぶりが紹介されています。
なお、館内は撮影禁止でした。
「展望台」
展望台は、かつて見初炭鉱で使用されていた竪坑櫓(たてこうやぐら=坑夫を昇降させ石炭を搬出する施設)
を移設したものにエレベーターを設置しました。
地上37m(海抜65m)の展望台から常磐湖や瀬戸内海、山口宇部空港などが眺望できました。
「単胴コース巻上機」
「エアーコンプレッサー」(空気圧縮機)
ピストンの往復運動により圧縮した空気を作る機械です。
坑内にはメタンガスが発生する事があるため、採炭の機械は引火爆発のない圧縮空気を原動力とするものが
多く使われました。
「エアーレシーバー」(空気溜)
エアーコンプレッサーで圧縮された空気を一度ためて、採炭の機械へ送ります。
「鉄製台車」
抗枠用レールなどの材料を運ぶための台車です。
「試錐機」 (左側奥) :海底下の炭層調査に使用されたボーリング機械
「ギヤードモーター」 (左側手前):採炭用の機械動力を作る減速機付きのモーター
「プランジャーポンプ」(右側奥) :大正初期、宇部炭鉱内で使用された電気動力ポンプ
「中塊用クラッシャー」(右側手前):採取した石炭を5センチ角程度の大きさに砕く機械
「ランカシャボイラー」
明治中頃から大正・昭和にかけて、蒸気機械の動力源で使われました。
その後、病院や事務所の暖房、浴室、炊事用として昭和48年頃まで使用されました。
「矢弦車」(やげんぐるま)
竪坑のロープを巻き上げる機材
「坑内石炭運搬車」(ディーゼル機関車)
山陽無煙鉱業所の水平坑道で使用されたものです。
「2トン鉄製炭車」
坑内で掘り出された石炭を積みました。
「人車」
山陽無煙鉱業所の水平坑道で使われました。
「メタセコイア」(石炭の原木)
昭和44年11月1日、竣工記念として植樹されました。
「国鉄D51形蒸気機関車」
園内にて静態展示されている蒸気機関車です。
昭和11年3月17日、汽車製造により製造された18号機です。
日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が設計・製造した単式2気筒で過熱式のテンダー式蒸気機関車です。
太平洋戦争中に大量生産され、所属両数が総数1,115両に達しています。
展示車両は昭和45年10月から昭和47年12月1日までの間、厚狭機関車区美祢線にて、石灰石輸送の
貨専用として活躍しました。
同館の見学を通じて、300年の歴史をもつ宇部炭坑を知る事が出来ました。
ありがとうございました。 <(_ _)>
同館は宇部市の発展の基礎となった石炭鉱業の歴史をのこすため、発祥の地である常磐湖畔に日本で最初に
建てられた石炭記念館です。
石炭鉱業は宇部市の発展の礎であり、公園周辺も採炭の現場のひとつであったことなどから、地元政財界と
多くの市民の寄付により、昭和44年11月1日に開館しました。
荻原守衛作「抗夫」像
宇部市は、明治以降に宇部炭鉱での採炭が本格化したことにより炭鉱都市として発展しました。
館内には、約3千点にのぼる貴重な機材や資料が展示されている他、模擬坑道や採炭現場、さらには戦前の
炭鉱住宅を復元した炭鉱住宅が再現されており、当時の人々の暮らしぶりが紹介されています。
なお、館内は撮影禁止でした。
「展望台」
展望台は、かつて見初炭鉱で使用されていた竪坑櫓(たてこうやぐら=坑夫を昇降させ石炭を搬出する施設)
を移設したものにエレベーターを設置しました。
地上37m(海抜65m)の展望台から常磐湖や瀬戸内海、山口宇部空港などが眺望できました。
「単胴コース巻上機」
「エアーコンプレッサー」(空気圧縮機)
ピストンの往復運動により圧縮した空気を作る機械です。
坑内にはメタンガスが発生する事があるため、採炭の機械は引火爆発のない圧縮空気を原動力とするものが
多く使われました。
「エアーレシーバー」(空気溜)
エアーコンプレッサーで圧縮された空気を一度ためて、採炭の機械へ送ります。
「鉄製台車」
抗枠用レールなどの材料を運ぶための台車です。
「試錐機」 (左側奥) :海底下の炭層調査に使用されたボーリング機械
「ギヤードモーター」 (左側手前):採炭用の機械動力を作る減速機付きのモーター
「プランジャーポンプ」(右側奥) :大正初期、宇部炭鉱内で使用された電気動力ポンプ
「中塊用クラッシャー」(右側手前):採取した石炭を5センチ角程度の大きさに砕く機械
「ランカシャボイラー」
明治中頃から大正・昭和にかけて、蒸気機械の動力源で使われました。
その後、病院や事務所の暖房、浴室、炊事用として昭和48年頃まで使用されました。
「矢弦車」(やげんぐるま)
竪坑のロープを巻き上げる機材
「坑内石炭運搬車」(ディーゼル機関車)
山陽無煙鉱業所の水平坑道で使用されたものです。
「2トン鉄製炭車」
坑内で掘り出された石炭を積みました。
「人車」
山陽無煙鉱業所の水平坑道で使われました。
「メタセコイア」(石炭の原木)
昭和44年11月1日、竣工記念として植樹されました。
「国鉄D51形蒸気機関車」
園内にて静態展示されている蒸気機関車です。
昭和11年3月17日、汽車製造により製造された18号機です。
日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が設計・製造した単式2気筒で過熱式のテンダー式蒸気機関車です。
太平洋戦争中に大量生産され、所属両数が総数1,115両に達しています。
展示車両は昭和45年10月から昭和47年12月1日までの間、厚狭機関車区美祢線にて、石灰石輸送の
貨専用として活躍しました。
同館の見学を通じて、300年の歴史をもつ宇部炭坑を知る事が出来ました。
ありがとうございました。 <(_ _)>
炉筒煙管、水管ボイラとかボイラー技師の試験に出てきますね(笑)
試験に出る用語とは知りませんでした。
勉強になりました。(^_^)