えしぇ蔵日記

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金沢・大阪の旅 2日目

2009年09月20日 | Weblog
今日はみんなで黒部峡谷のトロッコ電車に乗ろうということになった。姫は20年ほど前に家族揃って乗ったらしいがなぜか誰も何も記憶していないらしい。それって実は行ってないのでは?と思ったが写真はあるらしい。不思議な家族だ。
トロッコ電車の旅は宇奈月温泉から始まる。車の中でしきりに姫が頭を上下に動かしているから、「ははぁ、宇奈月にかけてうなづいてるわけやね」と思ったが無視した。
車両にいくつか種類があるがワシらが往路で乗ったのは窓がないタイプでまさにトロッコそのもの。椅子に背もたれもなかった。風がまともにあたるのでこのタイプがおそらく最も臨場感が味わえる。
出発前に、「不審な物を見つけた方はすぐに係員に・・・」とアナウンスがあったのを天下のソラミミストがまた「死んだものを見つけたらてどういう意味?」とタワケたことを言っていたが無視した。
美しくもあり勇壮でもある渓谷の眺めは筆舌に尽くしがたし。様々な緑の競演、エメラルドグリーンに輝くダムの水、ワシは思いがけぬ感動に心を震わせ、この喜びを姫と共有しようと横を見ると・・・
寝てた。あんた通勤電車のサラリーマンじゃあるまいし。まったく。
上に到着してすぐに山菜そばでお昼。お腹ができた後は付近を散策した。渓谷に道を設けて川の近くを歩けるようになっている。猿が飛んで渡る猿渡という所は確かに狭く、両側の断崖から木々が枝を延ばしあっていたが果たして本当に跳べるだろうか。
ちなみにトロッコ電車から猿用の吊橋が見えるがこれはしばしば利用されているらしい。
渓谷を眺めながら姫のお母さんのぼたもちを食べた。さすがにうまかった。姫にとっては人生で最初の料理の師匠であるお母さん。食を真剣に考えるお母さんあっての今の姫だ。その恩恵にあずかるワシとしては感謝あるのみ。
マイナスイオンを十分に吸収した後はまたトロッコの旅。峡谷の美しさの中には厳しさもうかがえるせいか、その魅力の中には視覚的なもの以外から訴えてくるものもあった。ワシは我を忘れて写真を撮るのに夢中だったが、ふと横を見ると姫は・・・
また寝てた。おまけに姫の家族もみんな寝てた。なるほど。誰も前回の記憶がない理由がわかった。
話には聞いていた黒部峡谷のトロッコ電車がこんなに楽しいものとは思わなかった。いい思い出が作れた。
夜はみんなで近江町市場の上にできた飲食街の中華を食べに行った。久しぶりの近江町市場だったが、どうやって工事したのか、市場の店はそのままの状態で、その上に実に巧みに構築されて通路から下の市場が見下ろされるようになっていた。便利さは追求しても市場の雰囲気は残そうという姿勢には非常に好感が持てる。
中華は結構おいしくて家族との最後の宴も楽しく過ごせた。みんな元気そうで安心した。姫にとっては900キロの東、まさに”遠きにありておもふ”故郷。お互いの心配は尽きせぬものだろう。心配になる人がいる、心配してくれる人がいる、これは人間が自覚しない幸福の一つだろうな。
 
黒部の車窓から」(動画)
 
 
「黒部峡谷」
 
秋の日に 水と緑の きそひあふ
黒部に残す 家族の思い出
 
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (ハコベジ)
2009-09-23 19:23:28
ソラミミスト 万歳!(笑)おもろい!
次回を期待してます。
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ソラミミスト姫 (えしぇ蔵)
2009-09-24 06:05:10
実に巧みに聞き間違えます。
次回もお楽しみに!
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