アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

103 アチャコの京都日誌 再びの京都 醍醐寺

2017-07-29 19:59:10 | 日記

 

その日の最後は、醍醐寺に行った。



侮れない友人の帰郷の電車の時間が、迫っている。

醍醐寺の拝観チケットは、

3点セットになっている。

醍醐寺・三宝院・霊宝館の三か所が見れる。

時間はない。どうする?友人は三宝院が特に見たいと・・・。

残りはあきらめるか?

 

おそるおそる言って見る。「三宝院だけ見たいのですが。」

「良いですよ、いつでも。」 「いつでもって?」

「ハイ、良いですよ。チケットは3枚それぞれ切り離せますから、来年でも再来年でも。いつでも良いです。」

ありがたい。

 

気持ちよく、三宝院を訪ねる。

 

醍醐寺の山内塔頭三宝院は、代々の醍醐寺住職が住まう特別な寺だ。

有名な「秀吉の醍醐の花見」の時に、再興整備された。

秀吉晩年の時で、有名な方丈庭園は、彼が丹精込めて作庭したが、完成までに亡くなった。

出世石で有名な、「藤戸石」を配した鶴亀の庭だ。中央奥の縦長の石。

 

国宝の唐門は、数年前に修復し金箔が輝いている。

むしろ歴史の重みを感じられず残念だ。

 

帰りの時、庭で桜の整備をしている職人の方に聞くと、枝垂れ桜は寿命が短く、

現在の物でも樹齢80年ほどで、秀吉の時代からは数代経ている。

「それじゃ、この桜もいずれ終わるのですか?」

「いいえ、クローン技術で同じ桜を残せました。」「ええっ?」

入り口のそばを指さして、あれがそうです。

科学の進歩は、ありがたいのか、複雑な気分だった。

 

本尊は、快慶の傑作、弥勒菩薩座像。残念ながら秘仏。

尚、我々が通常訪ねる醍醐寺は、下醍醐。山の上にあるのが、上醍醐。

そこに、創建当時の国宝建築物が多く見られる。ハイキング感覚で登れるがちょっと覚悟がいる。

西国33か所霊場の札所は上醍醐にある。

第11番札所登山口と書いてある。

足が回復したらまた行って見よう。

アキレス腱の状態はまだ回復途上だが、こうして寺巡りしていると一日1万歩ほどは可能になった。

朝、多少のこわばりと張れ(むくみ)も残っている。むしろ持病の腰痛を心配しながらのリハビリだ。

酷暑の中なので、体力との相談だが夏の間にゴルフへは復帰したい。


102 アチャコの京都日誌 再びの京都 隋心院 永遠の美人?

2017-07-29 09:08:51 | 日記

隋心院に友人と行って来た。

侮れない友人は、なんとここを指名して来た。有名な醍醐寺が近くにありながら・・・・。

小野門跡隋心院は、小野小町ゆかりのお寺だ。従って美人伝説の関係で見どころは多い。

花の色は うつりにけりな いたづらに  わが身世にふる ながめせしまに
(花も人間も美しい時は一瞬だ。)

まずは、門の前で歌碑に迎えられる。そばの水がめに、願いを書いた紙を浸すと、願いが叶うと言う。

歌碑と蓮弁祈願

本尊は、如意輪観音座像。昨年から秘仏となった。

左右に、重要文化財の、阿弥陀如来坐像と快慶作が確実な金剛薩埵菩薩坐像。

若い時の小町像はほとんど顔は見せない。

文塚

深草の少将(百代通いで有名)はじめ多くの男性からの恋文を埋めたもの。

小野小町化粧井戸

この水で顔を洗えばだれでも美人になれる。

三門を入って、左が大きな梅林。正門奥は、門跡寺らしく唐破風で勅使門の形式になっていた。

この前に舞台を設えて、有名な「はねず踊り」が披露される。

庭も美しい。

ちょうど結婚式の前撮りのお嬢さんがいた。許可を頂いて後姿を撮らせていただいた。

凄く可愛らしい笑顔のお嬢さん。正面から撮りたかったなあ。

このような可愛い女性は、化粧の井戸水で一層美人になりそうだ。

また、ここには「卒塔婆小町像」と言う年老いた小町の姿が見られるが、およそ若い時の美貌をうかがえるものではない。

建礼門院徳子も高台寺のねねも、年寄りでもそこそこ美しいが、小町はどれほどの美人だったのか疑う。


小町伝説を一つ紹介する。侮れない友人でも知らなかったので、誇らしく語る。

「多くの男性の求婚をことごとく断った彼女には、ある疑いがもたれていた。女性としての欠陥が?それを言い伝えるのが、

裁縫に使う待ち針に残る。裁縫に使う待ち針。穴はない。小町にも・・・。穴の無い針を小町針と言い、待ち針と転じた。」

「待針」の画像検索結果

現代ならSNSで炎上だ。

そう言えば、先日の不倫事件の神戸市議。一線を越えていないと言ったが、小町と不倫なら越えようがないか?

失礼いたしました。