アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

1011回 あちゃこの京都日誌 加茂競馬(くらべうま)足汰式(あしそろえしき)

2023-05-07 08:17:47 | 日記

GWスタートの5月1日、賀茂神社(上賀茂神社)の5日の賀茂競馬(くらべうま)に先立ち足汰式(あしそろえしき)に行って来た。1時からの予定だが、観覧席のチケットが11時半から有料で配布されると聞いて早々に行って来たが、結果余裕で入場出来た。

賀茂競馬当日(5日)はもっと賑わうのだろうが今日は予選のようなもの。

それでも数々の神事が行われる。馬にも清めの神事が多い。主に穢れを除くお祓いの儀が続き、2時近くになって素駆(すがけ)と称す各馬1頭ずつ全力で走る。その速さと美しさで当日の組み合わせが決まる。ただ、枠1番のシード馬のように選ばれた一頭はあらかじめ1番と決まっているらしい。騎手は「乗尻(のりじり)」と呼ばれ代々加茂氏の子孫で受け継がれているらしい。彼らはGWの楽しみも封じられて1000年の歴史を今日に伝えている。

組み合わせが決まったら、その2頭で競う。面白いのは、競馬(けいば)のようにゲートインがないので相撲のように呼吸を合わせて走り始める。例えば最初2馬身の差ならゴール地点で2馬身ならば引き分けだ。それぞれポイントでは「馬出の桜」~「むち打ちの桜」~「勝負の楓」と風流な名前がついている。もちろん勝負の楓で勝ち負けが決まるけれど馬はそこで止まるはずはなくそのまま遥か奥まで疾走する。

あくまでも本番は5日の「競馬の儀」だが迫力は十分に伝わった。


1010回  アチャコの京都日誌  新天皇国紀 62回

2023-05-01 08:33:04 | 日記

⑧         戦う天皇ゆかりの寺院  蘆山寺  光格天皇の実父閑院宮典仁親王の陵墓がある。

写真 蘆山寺 正門

筆塚

紫式部歌碑

「めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に

    雲がくれにし夜半の月影

この紫式部の歌碑はいつでも見る事が出来る。」

京都市上京区寺町通広小路上がる

山号 日本廬山

宗派 天台宗単立

創建 良源

本尊 阿弥陀三尊像

正式 廬山天台講寺

 

現在の京都御所の東側の寺町通には、同志社会館(新島襄邸跡)や梨木神社、清浄華院、清荒神など重要スポットが多い。その一つ廬山寺は「源氏の庭」でも有名だ。紫式部の邸宅跡とされ源氏物語執筆の場でもある。また境内奥の墓地には秀吉の京都改造政策の一つ、御土居跡を見る事が出来る。寺の創建は平安初期で比叡山中興の祖である良源(元三大師)が作った与願金剛院と、鎌倉時代に法然の弟子が宋の廬山に因み作った廬山天台講寺が合併したものである。従って、天台宗と密教、律宗、浄土教が合わさり四宗兼学の道場として発展した。現在地には秀吉の寺町政策に伴って移転して来た。節分には境内で行われる追儺式鬼法楽(通称鬼おどり)に多くの人が見物に訪れる。当日は普段非公開である元三大師ゆかりの「鬼切の独鈷・三鈷」が公開される。アオオニ・アカオニが本堂から出て来るユーモラスな行事である。京都では、季節を分ける節分には魔物を追い払う様々な行事が行われる。その日一日中市内各地を巡るのも面白い。壬生寺の節分会、吉田神社や石清水八幡の鬼やらい神事、須賀神社の「懸想文」などが面白い。また、祇園花街では「おばけ」と称して芸子・舞妓たちが様々に扮装して練り歩き魔物を払う。ハロウィンのようなものだ。

慶光天皇(光格天皇実父)陵墓

皇室関係の墓が多い。

源氏の庭

秀吉の京都御土居跡