後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔197〕文化の日、全国各地で憲法守れ、憲法活かせの大集会が開かれました。

2018年11月04日 | 市民運動
 2018年11月3日(土)、文化の日、東京は秋晴れの過ごしやすい日でした。こんな日は国会前の改憲反対集会に参加するに限ります。文化の日の正しい過ごし方! でしょうか。
 午後2時からの集会に馳せ参じようと2人で地下鉄桜田門駅の階段を上がっていくと、「憲法守れ。」「改憲許すな。」といったシュプレヒコールが響いてきました。ところが、国会を正面に見た横断歩道を渡ろうとしたとき、いつもと違う光景に出くわしました。広い道路の向こう側まで幾重にも鉄柵が張りめぐらされた前を、夥しい警官がほとんど隙間を空けずに並んでいるのです。国会前集会の参加はすでに数十回を数えるでしょうか。しかし、こういった事態は今までになかったことでした。今回は一万八千人の参加者、それにしてはあまりに多い警察官の数です。
 しばらくして合点しました。右翼の街宣車が数台、大音響で口汚く集会参加者を威嚇しているのです。憲法記念日の有明公園護憲集会では、遙か遠くに右翼の怒鳴り声が聞こえてくるのですが、今回は参加者のすぐ近くで差別的なことばが容赦なく投げつけられてくるのです。性的少数者に対する侮蔑や憲法を大切にする者へのののしりなど、聞くに堪えないことばの連続でした。
 警察官たちは彼らの方を向いていて、集会参加者に暴力行為が起きないように「守って」くれているようなのです。いやはや。
 今回も演台は国会に向かって左側にありました。できればマイクを握っている人を見たいのですが、道路はあふれかえっていて、とうていそこまでは行けません。しょうがないので、開放されていた公園の中から近づいていったのですが、こちらも人がいっぱいで、声のする方向を見ながら立ち尽くしていました。
 清瀬からの仲間の参加者は反原発のチラシを配っていたTさんと市民団体の会長のAさんと我々の4人。Aさんは数人の清瀬の人を見かけたと言っています。

 集会の内容については近々ユーチューブに流されるでしょうから是非ご覧ください。話者の顔もしっかり見られるでしょう。
 もちろん護憲政党の国会議員からの報告もあったのですが、様々な活動をしている市民や学者の生の声が聞けて嬉しかったです。まさに市民中心の大集会でした。少しずつ若者が増えている感じがします。

 この日の様子を新聞で読んでください。
 

■東京新聞(2018年11月4日 朝刊)
「戦後の平和 覆さないで」 国会前、改憲反対集会

 自民党改憲案の国会提出や国会の改憲発議の阻止を訴える集会が三日、国会前で開かれた。護憲団体などでつくる「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の主催。約一万八千人(主催者発表)が「改憲発議絶対止めよう」「九条変えるな。憲法生かせ」と気勢を上げた。
 安倍晋三首相は十月二十四日の所信表明演説で「政党が具体的な改憲案を示すことで、国民の理解を深める努力を重ねる」などと述べ、今国会中に衆参憲法審査会へ自民党改憲条文案を提示する意欲を示した。改憲の是非を問う国民投票に向け、国会の改憲発議も呼び掛けた。
 東京都武蔵野市の主婦岡田友紀さん(42)は「改憲は絶対反対。戦後の平和を覆してはならない」、北区の片柳静子さん(75)は「憲法を変えようとする動きに怒りを感じる。海外で日本人が活躍できるのも今の憲法があってこそ」と語気を強めた。横浜市の村田広さん(68)は「多くの人が疑問を持っていることを伝えたくて、その一人として駆け付けた」と話した。 (服部展和)

◆改憲支持団体は街宣活動
 新宿駅東口前の広場では、十~四十代の若手世代でつくる改憲支持の団体「憲法BlueWave」が街宣活動を行った。憲法に自衛隊を明記するべきだと主張するチラシを配布。改憲議論を進めるべきかについて通行人らにアンケートを取るなどした。


■朝日新聞(2018年11月3日23時28分)
 憲法公布72年 改憲に反対する市民らが国会前で集会

 憲法公布から72年となる3日、東京・永田町の国会前で、安倍政権が目指す憲法改正に反対する集会があった。主催者発表で1万8千人が参加。野党の国会議員や憲法学者らとともに「改憲反対」「絶対止めよう」などと訴えた。
 市民団体「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」などの主催。
 東京都小平市の介護職員、鈴木大智さん(35)は「国民の声が首相に届いていない」と1人で参加した。施設を利用するお年寄りたちは改憲を危惧しているという。南北首脳会談や米朝首脳会談が実現したことに触れ、「平和を目指す世界の動きに逆行している」と語った。
 東京都府中市の無職、宮井真理子さん(69)も友人らと足を運んだ。地元で改憲反対の署名活動をした際、自衛隊への入隊を志望する女子高校生も署名したという。「若い人も反対している。福祉や医療など国民生活をよくするためにやるべきことはたくさんある」と訴えた。


  11月3日のこの日、全国各地で様々な集会が開かれています。東京と沖縄の集会を紹介します。


■東京新聞(2018年11月4日)
オスプレイ横田配備NO! 憲法9条改憲反対も訴え 立川で市民集会

 憲法九条改憲と米軍横田基地(福生市など)へのオスプレイ配備に反対する市民集会が三日、立川市緑町公園であり、約二百人(主催者発表)が「オスプレイはいらない」などと声を上げた。
 呼び掛けた四団体の一つ「オスプレイを飛ばすな!立川市民の会」の馬場和徳事務局長は「基地近くの住民はオスプレイの飛ぶ音を聞いて不安がっている」と配備撤回を訴えた。「平和憲法を守りいかす立川連絡会」の平和元代表は「戦力を持たないことが実質無効になってしまう」と、自衛隊を憲法に明記する動きに危機感を示した。
 参加者は「オスプレイいらない」と書かれた紙を掲げて配備への抗議をアピール。「配備反対」などののぼり旗や横断幕を手に周辺をデモ行進した。 (竹谷直子)

■山形新聞(2018年11月03日 13:30)
辺野古工事再開で抗議集会、沖縄 市民ら、政府に中止要求

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で3日、政府が再開した移設関連工事に反対する市民らが抗議集会を開いた。政府が年内の土砂投入を目指す中、作業中止を強く求めた。
 集会は、辺野古移設に反対する政党や団体でつくる「オール沖縄会議」が主催。朝から雨が降り続く中、県内外から600人以上が参加し、県選出の野党国会議員らも出席した。
 オール沖縄会議の共同代表で、琉球大法科大学院の高良鉄美教授はあいさつで「(工事の再開は)基本的人権の原則に違反している」と述べ、政府の対応を批判した。

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