中野笑理子のブログ

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夫とカレシ

2019年05月21日 | 日記
「食堂のおばちゃん」シリーズで、がぜんファンになってしまった山口恵以子さんの小説。
松本清張賞を受賞した時、賞金の使い道を訊かれて「全部飲む」とのコメントに、なんて男前な人なんだ! と印象に残っていました。

今日のブログタイトルは、その山口恵以子さんのエッセイ「おばちゃん街道」のサブタイトル「小説は夫、お酒はカレシ」から。
断っておきますが、夫がいながらにしてカレシを持っている人妻のことではありません。
そのエッセイの第一章が「旦那とヒモ」。
これはもう、絶対に面白いに決まってる!
「医業は妻、小説は恋人」というチェーホフの名言にちなんで、小説で稼ぐからお酒が飲める、酒が飲めるから小説を頑張れる、とインタビューに答える山口恵以子さんです。

今の自分に置き換えて考えてみると、さしずめ夫は会社になるのか。
全然、面白くなさそう。
そうするとカレシはと考えてみると、書くこと読むこと学ぶことになるのか?
しかし会社の夫とは生涯添い遂げることなく定年離婚は必至、嘱託雇用という猶予期間もその時になってみないとわからない。
会社という夫と別れた時、残っているカレシは果たしているのか?
そのカレシが新しい夫になり得る可能性は?

人生まだまだ何が起こるかわからない、夫には従順に仕えつつカレシにも甲斐甲斐しく世話を焼いて親睦を深めておこうと思ったのでありました。
けれどもやっぱり本音としては、カレシつまり書いて稼ぐことを本命にして、会社という夫には1日も早く三下り半を突きつけてやりたいワ。