平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

名曲の楽しみ~神を求める心

2008-02-03 14:07:30 | 芸術
 外は雪です。出かけるのも億劫になる季節ですが、こういう時期は音楽で心を満たすチャンスでもあります。芸術の秋とは、音楽が再生できなかった時代の名言であり、好きな時に再生できる現代では、もっとも静かな冬こそが芸術鑑賞に向いていることになります。

 最近、コメント欄で音楽の話が発展します。それは、大きなスケート大会の谷間であることに加え、季節的な必然性がもたらす現象ではないかと思います。良い音楽は心と霊の糧となりますから。それで、コメント欄ではスペースが取れないので、こちらで僕が愛聴している演奏を紹介したいと思います。容量と一応著作権に気を配って、ビットレートは最低の56Kbpsに落としています。そのうち、古い映像を削除して、高音質に置き換えたいと思います。いずれも、「右クリックで対象を保存」を選択して下さい。ストリーミングには重すぎます。

 最初に、日本へも度々訪れているスペインの女性ギタリスト、マリア・エステル・グスマンです。この女性は古代史でも書いているのですが、世界最高のギタリストであり、僕は史上ナンバーワンの評価をしています。イエペスもセゴビアも、グスマンの前には物足りなくなってしまうのです。その卓越した技巧はバッハのシャコンヌ(『エモシオン』より)を聴いて貰えば分かります。原曲はバイオリン・パルティータ第2番の終楽章の舞曲ですが、ギターの方がグリュミオーのバイオリンより深みがあります。
  リンク先 http://www.geocities.jp/atelier_efraym/Maria.Esther.Guzman001.MP3

 次に、同じくグスマンのアルハンブラ宮殿の思い出(『タレガ賛歌』より)。こちらは、宮殿のモザイク模様の煌(きら)めきを表現したかのような、独特の力強さが特徴です。多分に、タレガの楽譜に忠実な演奏なのだと思います。
  リンク先 http://www.geocities.jp/atelier_efraym/alhambra.MP3

 次は、現代リュート奏者の第一人者、ルッツ・キルヒホーフによるバッハの『リュートのための作品集』より、組曲ホ短調BWV996。こちらの解説は、FM放送の朝のバロックで日野直子さんが行っているので、そのままアップします。
  リンク先 http://www.geocities.jp/atelier_efraym/lute01.mp3

 今回の最後として、バッハの管弦楽組曲第2番より第2曲ロンドを、フルート独奏ウィルベルト・ハーツェルテット、指揮トン・コープマン、アムステルダム・パロック管弦楽団の演奏でどうぞ。原盤はERATO WPCS-6317、バッハの管弦楽組曲全集です。ハーツェルテットのフルートは、腰が抜けるほどの官能的な音に聞こえます。この盤は図書館で見つけたものですが、コピーしたCDが劣化して、高音質でエンコードしたものがありません。それでも、56Kbp版がハードディスクに残されていたので、それをアップします。なお、これらの演奏は、プラスチック製のパソコン用スピーカーでは表情が出ません。そのうち、手軽な再生装置に関しても書きたいと思います。
  リンク先 http://www.geocities.jp/atelier_efraym/rondo.MP3

 今回は、バッハが多かったですけど、僕は本質的にモーツァルトファンです。しかし、モーツァルトは良い演奏や良い盤が皆無に近いのです。僕の解釈が指揮者と全く異なるので、聴いていてイライラすることになります。それで、モーツァルトだけは曲を思い出して、頭の中でよい演奏を組み立てて聴いています。自分が指揮者になれたなら、モーツァルトはもっと楽しく、もっと美しく、もっと表情豊かに演奏させるでしょう。これが僕の人生最大の不幸ですね。

     エフライム工房 平御幸
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9 コメント

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すてきな音楽と画面! (柚子)
2008-02-03 16:37:46
美しい音楽に加えて、画面はお作りになったのでしょうか?朝、前のブログで書きこませていただき、外出から帰ってきましたら、このようなすてきな音楽と画面が立ち上がっていました。

この画面を見ながら音楽を聴いていると、音楽が表象するものは、単に一本の旋律ではなく、神経や脳に作用し、音の持つさまざまなエネルギーが人間の感覚の方向性やイメージに影響を与えることが想像できます。重さ軽さ、早さ、色彩、そうしてその濃淡など。

先日、恵比寿の東京都写真美術館で『文学の触覚』という文学とメディアアート(コンピューターグラフィックなど)とのコラボと銘打った展覧会で、「火よさわれるの」という詩の言葉がぱらぱらと手の上に降って来て、それをテーブルに置け、火という字はテーブルの上で燃える、というようなのがあり、作者は詩人の言葉は自然発生的にわいてきたり、降ってきたりするというイメージで作ったのだろうなと見て来ました。その流れで、今日ここで、音楽に沿って流動する画面がとても楽しかったです。

私はシャコンヌに関しては、エドゥアルド.フェルナンデスの演奏で(J.S,バッハ:リュート作品集、LONDON)を持っていて、とても速いテンポの演奏なので、このグスマンの演奏は新鮮です。新たな音楽に会った気がします。

ありがとうございます。真央ちゃんの流れでたどり着き、立ち止まらせていただいているこの場はとてもすてきな場所でした。どうぞ よろしく。

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柚子さんへ (平御幸)
2008-02-03 17:45:23
柚子さんコメントありがとうございます。

>すてきな音楽と画面

もしかして、メディアプレーヤーのアンビエントなどの視覚エフェクトのことでしょうか。マイクロソフトが勝手にデフォルト設定している自動更新の一つではないでしょうか。

メディアプレーヤーの表示→視覚エフェクト→視覚エフェクトなしで何も表示されなくなります。僕は、Windows自身がウイルスだという感覚の支持者なので、インターネットエクスプローラーも使っていません。マイクロソフトの副社長が朝鮮人で、新OSのVistaは2チャンネル潰しの機能が追加されています。日本語入力システムのIMEも韓国製なので、日本のATOKを使用しています。できたらWindowsも使いたくないというのが本音です。

僕のパソコン環境は自動プログラムを極力排除しているので、サイトでも重くならないように特別なことは何もしていません。もちろん、マイクロソフトに個人情報を提供するユーザー登録も行っていません。徹底的に信用していないからです。

Windowsは年々怪しげな機能が追加されるので、ユーザーはダウングレードするくらいで丁度良いのでは。僕は2000をメインに、XPは補助的に使っています。Vistaは使うことがないと思います。

それから音楽の話に戻りますが、グスマンの演奏は何遍も聴くとその凄みに圧倒されるようになります。技術的には本格派なので、最初は良い演奏だなという程度の印象になりかねません。しかし、他の演奏者と比べてみると、グスマンが次元の違う領域で演奏しているのが分かって来ます。

比較的に言うと、グスマンは他の演奏家の真似は出来るけど、他の演奏家の誰もグスマンの真似を出来ないのです。それだけ技術が違うのです。しかも、深い音楽への理解に裏付けられた編曲により、極めて格調の高い作品に仕上がっているのです。

旧約聖書の『エステル記』から名前が取られたマリア・エステル・グスマンは、日本人と同じイスラエルの血が流れているので、日本で最高の盤(廃盤)『Emocion』を出すことが出来たのだと思います。真央ちゃんもそのうち、スペインから招待されるかもしれませんね。
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Unknown (シュシュ)
2008-02-03 19:10:50
お手数ですのにこんなにも沢山アップしてくださるなんて!
本当にありがとうございます。

早速堪能させていただきました。
シャコンヌはギターだとこんな自然な響きになるんですね・・・。流れるように美しい自然な響きに圧倒されつつもすごくリラックスしました。バイオリンでの演奏だと和音にどうしても無理がでるのでしょうか・・・。
ギタリストは恥ずかしながらそんなに知らなかったので、素晴らしい演奏家をご紹介いただいて大変ありがたく思っております。時々日本にこられるというのでしたら、生演奏をぜひきいてみたい演奏家ですね。
さっそくぴあで検索してしまいそうです(笑)
アルハンブラも大好きです。月並みな感想だとおもいますが、なぜか無性に懐かしくなります。

それにしてもこうして寒い日に温かくして音楽をゆっくり聴けるなんて、本当に幸せなことですね。
平さんのおっしゃるように、こんな日こそ音楽鑑賞にぴったりなんでしょうね。

まおちゃんも素敵な音楽を沢山聴いて、大好きな曲で演技ができるといいな、なんて思います。
それと、確かフランス大会の観客席で「SPAIN LOVE MAO」というバナーをもったスペイン人らしき方がいらっしゃいました。本当にいつかスペインに行くようなことがあるのかもしれませんね。

お蔭様で、今日は本当に素敵な時間をすごさせていただきました。
ありがとうございました。
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Unknown (はな)
2008-02-03 20:12:40
平様

あ~凄い素敵な曲ばかり♪ありがとうございます!
今、アロマキャンドル灯しながら聴いております。
高ぶった神経が癒されますネ!
気付かない内にロッテアイスのモナ王買ってしまったうっかり者の私^^;
これを聴いて落ち着きたいです。
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モナ王? (平御幸)
2008-02-03 20:52:46
はなさん今晩は。

モナ王とはうっかりも甚だしい。でも、寒い日にアイスを食べたい気持ちは分かります。僕は雪印のバニラが好きだったのに無くなってしまいました。安いのはラクトアイスばかり…。
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お久しぶりです (mikopi)
2008-02-03 21:25:47
平様、皆様、こんばんは。

このところ忙しくて、なかなかパソコンに向かう時間がありません。
今週を過ぎれば少し落ち着くと思うので、ゆっくりと音楽を聴きたいと思います。

寒い日にもアイスクリームはいいですよね♪
私は森永のチョコモナカと、エスキモーの濃いくち抹茶がお気に入りです。
家族の一人が爽が好きでしたが、在日の企業と知ってからは全然買わなくなりました。
トルコ風アイスを好きな家族もいて、昨日買いましたがロッテスノーと書いてあって、これも買うのを止めた方がいいのかな・・・
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神の降臨 ()
2008-02-04 23:08:48
平様、皆様、

クラシックのような美しい旋律は、その空間を優雅にし、こころを和まし、とても癒してくれます。

それは、神の世界への回帰、記憶、追憶とでも言いましょうか…

ここ、平様の世界もそう感じさせてくれます。

きっと、真央さんのスケート演技は、音楽と高い境地で一体となるから、万人に感動を与える美しい輝きを放つのでしょうね。
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Unknown (かずあき)
2008-02-05 21:33:42
音楽の旧約聖書・バッハの平均律。
その一番無名で地味なフーガでさえ真央は踊れると思う。
むしろその方が彼女の舞いを引き立たたせるとも思う。

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mikopiさんほかへ (平御幸)
2008-02-05 22:20:34
mikopiさんお久しぶりです。

ロッテはあちこち買収しまくっているので、製品名で買うとロッテになっていることもあります。コージーも買収されてしまい、これでコージーの品質が落ちるの確定です。ケーキは利益出すの大変なんですよね。

輝さんへ

クラシック音楽は、時空を超えて永遠に新しいという、不思議な輝きを持っています。モダンを追求したものの方が早く古臭くなる。結局は、頭で考えて作曲するのは邪道ということなのだと思います。頭で考えない真央ちゃんの感性は、実にクラシック向きですね。

かずあきさんお久しぶりです。

平均律は難曲ですが、真央ちゃんなら踊れるというのは賛成です。グールドを思い出したので、ジャズのアレンジと両方見たいですね。B型の真央ちゃんならジャズも大丈夫ですから。
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