北の杜

ニセコ・羊蹄山麓に暮らす一級建築士の奮闘記

調査視察 士別市場

2007年07月24日 | まちづくり
2日目は、士別市の地方卸売市場の調査視察です。

どこの地方卸売市場も同じような状況のようですが、大型スーパーやコンビニなどの町への進出で既存の商店の店仕舞いがはじまり、地方卸売市場の取り扱いの規模の減少や利用買受人の減少などでその存続が危ぶまれております。



わが町の地方卸売市場の施設は町のもので、民間の卸売業者がその使用料を納めて営業を行っています。その使用料は市場建設の公債費(借金返済)として使われています。まだ、後5年ほどかかるそうです。
しかし、卸売業者としては、その使用料を減額してもらい、地域の食の流通の役目を果たしたいとの意向のようです。
使用料を減額することは、税金で穴埋めしなければならないので、この財政難の中では、簡単にイエスとは言えません。でも、市場がたちいかなると小さな小売店の仕入先が遠くになり、商店街への悪影響が及びます。しかし、多くの町民は大型スーパーやコンビニ中心で、あまり、既存の商店を利用していないといったこともいえます。
なかなか、地方卸売市場の現状は厳しい状況です。

士別市の場合、わが町の1/3ほどの取扱高であり、使用料も1/3ほどの規模でしたが、少人数の職員で運営しているようでした。ただ、市の持ち出しは10倍ほどで、まだわが町の方がいいようでした。
もう暫らく、現状の中で努力してもらいたいと思いますが、地方卸売市場の存続の検証が必要であります。