犬鳴豚牧場日誌

大阪泉州地域唯一のブランド豚、犬鳴(いぬなき)ポークの農場日誌です。(有)関紀産業の二代目がお送りする養豚農家ブログ!

豚の役割(1) リサイクルチャンピオン

2008年02月10日 17時23分39秒 | 養豚豆知識
先日、第23回肉質研究会の模様を紹介しましたが、これに関連して、大阪養豚のこれまでの歩みを簡単にお話したいと思います。

が、その前に、皆さんには“豚”という生き物がそもそもどのような動物なのかということを知っておいてもらったほうが理解し易いので、数回に分けて“豚の役割”についてお話します。



豚は消化器官が人間とよく似た構造のため、同じような系統の食物を摂取させて飼養できます。

まず第一に、残渣・残飯です。

世界の豚の7割近くが、多かれ少なかれ残飯を食べてこれを肉に変えています。

特に日本では膨大な残飯が出ており、もし廃棄(焼却)処理するのであれば莫大な費用がかかります。

豚はリサイクルチャンピオンなのです!



ところが、豚をあまり知らない人ほど「ゴミを食べさせるなんてかわいそう」だとか、「虐待だ」といって騒ぎます。決してそうではありませんよ。

豚はその高い選別能力で異物(鉄などの金属、石、ガラス、ゴム等)を取り除き、かおかつ、多少痛んだものでも極端に悪くなければ食べてしまう強靭(きょうじん)な胃袋の持ち主です!



私たちの生活活動のなかでともすると廃棄処分にされてしまうようのものを、貴重なたんぱく質に変換する働きをしてくれている豚。

その活躍がなければ、世界はゴミゴミし、場所によっては食品廃棄物から出る悪臭で、より臭く不衛生な事態になっていたかもせいれません・・・
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