ー 画像は小学館ホームページより ー
先日行われた学校茶道研修会において、競馬学校で茶道の授業を受け持たれる
原千代江(宗江)先生の、競馬学校での体験に基づく貴重なお話を伺って来ました。
~ ~
この競馬学校は、今でも第一線で活躍されている武豊さんなど
著名な騎手を輩出している日本中央競馬会競馬学校(JRA)のことです。
このご講演は、先生の著書であるーなぜ競馬学校に「茶道教室」があるのかー
副題ー勝利はきれいなお辞儀からーをベースにしたものです。
~ ~
まず、なぜこの学校に茶道が持ち込まれたのか?
その答えは、中学校を卒業し、わずか15歳で親元を離れ入学してくる生徒達は、全寮制の
生活の中で厳しい体重管理がされ、お菓子の持ち込みが禁止されている。だから、せめて
月のうち何回かは公に甘いお菓子を食べさせてあげたい、との学校側の親心があったとのこと。
ですので、茶道の修養をするという目的は当初なかったということでした。
~ ~
それでどうなったか?
初めこそ反発していた生徒達だったけれど、徐々に先生を信頼するようになり、
今では先生に会える茶道の授業を楽しみに待っているとのこと。
授業で最も大切に考えている作法の一つが「お辞儀」
15歳で自らの将来を決めた生徒達に必要なのは、お茶の技術ではなく「お茶の心」。
その信念から礼儀作法や美しい所作を身に付けるように指導したこと。
ある時、競馬場によく足を運ぶ方が「騎手はお辞儀がきれいだ」と言われたことを
知人から聞いて、自分の指導に対する最高のお褒めの言葉と思い嬉しかったこと。
~ ~
この著書が反響を呼び、今ではラジオでお話させて頂いたり、講演会で皆さんと
お会いできるようになり嬉しいと話しておられました。
また、武豊さんからは自ら帯を書かせてほしいと申し出があり嬉しかったとも。
長い間の先生のご努力が実り、所作の美しい競馬界のプリンスを生み出していることに
深く感動し、尊敬の念を抱かずにはおれませんでした。
このご講演は、後進の私たちがこれから目指すものへの道標として、今後も大いに役立ち、
また、挫けそうな時には力強く背中を押してくれるものとして心に深く留めておきたいと思います。
※詳しくは小学館出版の著書をご覧下さい。
先日行われた学校茶道研修会において、競馬学校で茶道の授業を受け持たれる
原千代江(宗江)先生の、競馬学校での体験に基づく貴重なお話を伺って来ました。
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この競馬学校は、今でも第一線で活躍されている武豊さんなど
著名な騎手を輩出している日本中央競馬会競馬学校(JRA)のことです。
このご講演は、先生の著書であるーなぜ競馬学校に「茶道教室」があるのかー
副題ー勝利はきれいなお辞儀からーをベースにしたものです。
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まず、なぜこの学校に茶道が持ち込まれたのか?
その答えは、中学校を卒業し、わずか15歳で親元を離れ入学してくる生徒達は、全寮制の
生活の中で厳しい体重管理がされ、お菓子の持ち込みが禁止されている。だから、せめて
月のうち何回かは公に甘いお菓子を食べさせてあげたい、との学校側の親心があったとのこと。
ですので、茶道の修養をするという目的は当初なかったということでした。
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それでどうなったか?
初めこそ反発していた生徒達だったけれど、徐々に先生を信頼するようになり、
今では先生に会える茶道の授業を楽しみに待っているとのこと。
授業で最も大切に考えている作法の一つが「お辞儀」
15歳で自らの将来を決めた生徒達に必要なのは、お茶の技術ではなく「お茶の心」。
その信念から礼儀作法や美しい所作を身に付けるように指導したこと。
ある時、競馬場によく足を運ぶ方が「騎手はお辞儀がきれいだ」と言われたことを
知人から聞いて、自分の指導に対する最高のお褒めの言葉と思い嬉しかったこと。
~ ~
この著書が反響を呼び、今ではラジオでお話させて頂いたり、講演会で皆さんと
お会いできるようになり嬉しいと話しておられました。
また、武豊さんからは自ら帯を書かせてほしいと申し出があり嬉しかったとも。
長い間の先生のご努力が実り、所作の美しい競馬界のプリンスを生み出していることに
深く感動し、尊敬の念を抱かずにはおれませんでした。
このご講演は、後進の私たちがこれから目指すものへの道標として、今後も大いに役立ち、
また、挫けそうな時には力強く背中を押してくれるものとして心に深く留めておきたいと思います。
※詳しくは小学館出版の著書をご覧下さい。
毎日うんざりする暑さですね。
庭のセミたちに「だまらっしゃーい!」とお元気に叫んでおられることと思います(笑)
本当に素晴らしいお話を聞くことができて幸せでした。
この子たちに、今必要なのは何か、的を外さずにぴしゃりと指導された先生の洞察力が素晴らしいと思いました。
ご本人は体から優しさが溢れているような方でしたよ。
生徒達はお母さんのように慕っているとのことです。
お辞儀がきれいなことは、どんなことにもきちんと向き合っている証拠で、それができてこそ一流の人となりができるのだとも話しておられました。
それをきちんと評価して下さる方も、それなりの素晴らしい人格をお持ちなのだと思います。
「お茶の心」の根底に流れるものは、結局、人として正しく生きるということ。だからあらゆることに通じるんですね。
そういった意味では私はまだまだ先が遠いです。
今回の講演では、自らを振り返る良い機会を与えてもらったと感謝しています。
こんな私ですが今後もよろしくお付き合い下さいね(^_-)-☆
お暑うございます。
素晴らしいお話ですね。
15歳というと反抗期。親元離れてまだ家庭でのしつけも行き渡っていない人もいることでしょう。技術でなく「お茶の心」を教えるって難しいことですね。自らが鏡となり、鑑となるのですから。
お写真からすると、にこやかで優しい方のようにみえます。
厳しい勝負の世界にあって、「お辞儀」はただの礼でなく、あらゆることへ礼を尽くす態度ですから、心からの礼でなくては美しく見えませんよね。それを高く評価してくださる方がいたということは、「お茶の心」が浸透した証。
「茶の心」はそうしてみるとあらゆることに通じるような気がします。
越後美人さんが研鑽に励む心が麗しく「茶の心」を映しているようです。