私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

* 思い出の帛紗ばさみ * ご苦労様でした

2016年12月12日 | 茶の湯便り

*~ お稽古始めから持っていた帛紗ばさみ ~*

この帛紗ばさみは、お茶のお稽古を始めた時に、その当時の師匠から頂いたものです。
それから何十年と私の傍らにあって、お茶の用事を足してくれていました。




その中には、向こうから「懐紙」、「古帛紗」、「帛紗」、「茶扇子」の
四点セットが入れられています。




古くて汚れも目立っていましたが、師匠の思い出のある物ですから
出来るだけ長く使いたいと、大事にしていましたが、
両端の傷みがひどくなり、とうとう扇子が飛び出すように。

もうあちこちを修理した傷だらけの帛紗ばさみです。
ここまで使い切って、私も踏ん切りがつきました。
「帛紗ばさみ」としてのお役を解いて、第二の「人生」を
歩ませることにしました。

長い間お世話になりました
ご苦労様でしたね
有難う




こちらは、二人目の師匠やお世話になった先生から頂いた数寄屋袋です。
お茶会に持って行くだけで、普段のお稽古には使っていなかった物ですが、
これからはこちらの数寄屋袋にバトンタッチです。

これからの、私のお茶人生のお伴によろしくね。
先代さんのように、よれよれになるまでお互いに頑張りましょう。




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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まだこれからも (越後美人)
2016-12-12 22:49:07
たかさん、こんばんは。

思い出というものはいいものですね。
この帛紗ばさみも、使う度に師匠のことが思い出されて、懐かしく、嬉しい気持ちになります。
ですから、表面が汚れていても、少しも気になりませんでした。
でも、扇子が落ちてしまうのでは困りますから、この度思い切れました。
まだこれからも、用途を変えて使って行きたいと思っています。
有難うございました(^_-)-☆
返信する
こんばんわ (たか)
2016-12-12 22:10:56
受け継がれた帛紗だったのですね。
越後美人さんが大切に大切にお使いになっていた事は
はみ出したお扇子を見れば良く分ります。
踏ん切りが付いたとは言え一抹の寂しさがお有りだった事でしょう。
本当に「ご苦労様」と言って上げたい帛紗でしたね。
素敵なお話です。


返信する
長くお大事に (越後美人)
2016-12-12 19:55:35
tyakoさん、こんばんは。

私もその時に、この帛紗ばさみの他に、師匠手作りの古帛紗と扇子も頂きました。
その内の古帛紗は、私にも派手になったので若いお弟子さんに譲りましたが、
扇子だけはどこも傷んでいないので、今でも使用しています。

何十年と使っていた古帛紗は目になじんで、愛おしささえ感じますね。
ヨレヨレになっても使ってもらえる古帛紗は幸せです。
どうぞ、長くお大事にね(^_-)-☆
返信する
まだ使ってます (tyako)
2016-12-12 18:51:19
こんばんは。
お稽古初めに先生から、帛紗ばさみに帛紗、古帛紗、懐紙、扇子が入ったセットを頂きましたが、今は古帛紗のみが残っております。
それでも、まだまだ使っております。

越後美人さんのものより、もっとヨレヨレになるまで使っておりましたが、さすがに人前には出せなくなりましたので、新しいものと変えました。
古帛紗は、何十年にわたって使っていることになりますが、これだけは、大切に使い続けようと思っております。
返信する
多くの恩愛に感謝です (越後美人)
2016-12-12 17:06:18
fuyouさん、こんばんは。

この帛紗ばさみは、初めは師匠が使っていたものですが、ご自分に派手になったからと、
何も持っていなかった私に下さったものです。

つづれ織りですから、生地はしっかりとしていてどこも傷んでいないので、
脇の糸をほどいて、洗濯してから茶盆敷きに使おうかと思っています。

お茶との出会いは人それぞれですし、その後にどのように関わっていくかもひとそれぞれですね。
お茶を通じて多くのことを学びました。
自分が人々によって生かされている、ということが分かったのは最近のことです。
恥ずかしながら、このことが分かるまで人よりも時間がかかったように思います。
本当に、多くの方々に感謝です。
有難うございました(^_-)-☆
返信する
思い出の (fuyou)
2016-12-12 13:07:37
越後美人さま
 
こんにちは
長く長くともに歩んでいつも傍で見守ってくれたであろう帛紗ばさみ
ちと 寂しい
私も最初に母から頂戴品の帛紗ばさみはまるで筥迫のような可愛いものでした
それは30年位手元にありましたが姪がお茶の稽古をするといったので譲りました
でも現代っ子の姪はあれよあれよという間にお茶の稽古は止めてしまいました
お茶を長く続けるには二つのタイプがあるとおもいますね
自分はどんなことがあっても是が非でも生涯続けるのだという固い意識を持つタイプと
別に生涯の課題としていたわけではないが振り返ってみるとこんなところにと思うタイプとあるなと日ごろ思っていました
いずれにしても生涯続けられることはいいことですね 倖せといえますね
振り返ってふと多くの方々に支えられていることに大きな感謝です
思い出の品引退しても心に残るいいものですね
ありがとうございます
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