このたび、映画「太秦ライムライト」が第18回ファンタジア国際映画祭(モントリオール開催)にて、最優秀作品賞受賞しました!
そして、福本清三氏が主演男優賞を受賞されました!
おめでとうございます!
ファンタジア国際映画祭で主演男優賞受賞をした日本人は、福本清三氏ただ一人、
そして、その福本氏が主演した映画は、この映画が初めて。
初めての主演映画で、日本人初主演男優賞を受賞されたこと、
なんて素敵な偶然でしょう!
思わず、「偶然と必然」を執筆したJ.L.モノー(ノーベル医学生理学賞受賞)が頭を過りました。
また、この作品は、第13回ニューヨーク・アジアンフィルム・フェスティバルにおいて最優秀観客賞を受賞しました。
重ねて、おめでとうございます!
映画「太秦ライムライト」は、55年間斬られ役に徹し、多くの時代劇スターのなくてはならない存在として役者人生を歩んでいらっしゃった福本清三氏初の主演を務める映画で、ストーリーも55年間の斬られ役を彷彿とさせる内容になっています。
太秦(うずまさ)といえば、京都太秦映画村ですね。
私の京都での大学生活の大切な思い出の一つに、東映太秦映画があります。
カツラを付け、素敵な着物を着せていただいて、通行人からスタートし、そのうち台本をいただいて、欧米合作映画にて一言英語の台詞があった役をいただいたこともあり、良い思い出となっています。
そして、今回素晴らしい賞を受賞された福本清三氏は、太秦映画に伺うたびに拝見しておりました。私は、学生であったこともあり、あまりお話しをさせていただく機会はございませんでしたが、立ち回りの高い技を有した多くの方が在籍されていて、撮影の待ち時間等に皆様からいろいろお話しをしていただいことをよく覚えております。
近年では、テレビ番組というとバラエティが殆どで、時代劇がなくなったことは、京都太秦映画界隈を歩いていても感じるものでした。
時代劇全盛期は、京都太秦を歩けば必ずお侍さんに扮した方々にお会いしたものです。
撮影所近くの喫茶RosaVarieには、役者さんたちが集っていました。
こうした現代において、海外から日本映画、立ち回りのプロ斬られ役にスポットが当てられ、評価されたことは、素晴らしいことだと思います。
日本人が大切にすべきこと、それを海外から教えられた感がありますね。
福本氏らの立ち回りは、まさに芸術であり、細やかな配慮と技で裏付けされたものです。55年間斬られ役という年月が、その重みを語っていますね。
太秦ライムライトの出演者をみると、当時共に斬られ役をやられていたお仲間の面々であることが伺え、時代劇名優の方々も友情出演されているとのこと、映画製作の背景自体が素晴らしい物語をもっている作品なんですね。
北海道から京都太秦映画に向けてお祝いを捧げます!
おめでとうございます!
北海道でも上映されるといいですね。
太秦ライムライト公式HPは、こちらをご覧下さい。
第13回ニューヨーク・アジアンフィルム・フェスティバルにおける太秦ライムライトの動画と解説は、こちらをご覧下さい。
東映京都については、こちらをご覧ください。
写真:東映京都撮影所