江別創造舎

活動コンセプト
「個が生き、個が活かされる地域(マチ)づくり」
「地域が生き、地域が活かされる人(ヒト)づくり」

特定非営利活動促進法制定

2009年09月24日 | 歴史・文化
 平成10(1998)年、特定非営利活動促進法(NPO法)が制定されました。
 法人格の取得により、銀行口座の開設や不動産登記や契約等の法律行為が容易になり、活動の円滑化を図ろうというものでした。

 江別で最初に法人の認証を受けたのは、「やきもの21」です。
えべつやきもの市の実行委員会が中心になり、「江別らしいれんが建造物を残したい」という趣旨のもと申請し、平成12(2000)年2月道内15番目のNPO法人となりました。
 その後、毎年やきもの市開催の他に、旧肥田製陶株式会社の煉瓦造り倉庫の保存やコーヒーショップの開設、市内れんが建造物調査等、精力的な活動を行なっています。

 2番目の認証は、江別楽友協会が受けました。
音楽の普及や鑑賞の機会拡大など、その活動は目を見張るものがありました。

 NALC(ナルク)と匠笑屋(たくみしょうや)は、共に福祉関連のNPOです。
NALCは、ボランティア活動の時間を貯蓄し、将来手助けが必要となった時に援助が得られるという趣旨です。このNALCの活動は全国組織であり、江別の場合は「日本時間預託ボランティア協会(本部大阪市)江別支部として発足しました。
 匠笑屋は、NPO法人認証後、弥生町に通所介護施設「笑や」を開設しました。同施設は、市内発の痴呆老人専用施設であり、3人の職員が、食事・入浴・排泄等の介護を行なっています。一方、12年6月には、全国でも稀な介護保険地域相談ネットワークがスタートし、市民活動団体の連携に貢献しています。

 また、野幌商店街振興組合の青年部は、「八考会」を立ち上げました。
八考会は、缶飲料の輪栓リングプルを集めて車椅子に代える等の愛のリングプル実行委員会組織を発足し、商店街やJR野幌駅前に回収箱を備え、活動を始めました。平成12(2000)年4月には、リングプル再生ネットワーク(略称プルネット)に発展し、大手運送会社の協力を得て、回収・保管が円滑に進められました。
 リングプルが約7,000キログラムになると、市内の金属回収業者を通じて換金し、車椅子の購入代金になる仕組みが出来上がりました。プルネット発足後1年で、同内外役400の福祉団体や企業、学校や個人から集まったリングプルは、車椅子16台に生まれ変わりました。

註:江別市総務部「新江別市史」755-756頁.
写真:旧岡田邸「やきもの21」事務局
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