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欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

横行する自転車修理ぼったくり&不動産売買の仲介手数料のぼったくり

2025年03月10日 10時23分57秒 | サービス料金の話

巷で横行する自転車修理についてです。

ガソリン代が高いから、マイカーを手放し、自転車を買って走っている人が増えました。

 

そのため、自転車の交通事故も増えています。

 

自転車に乗っていると、車と同じで、もちろんメンテナンス・修理が必要になります

 

昔は、街に自転車屋さんがあったので、自転車を持って行くとすぐに修理してくれました。

 

頑固そうな店主が、安い値段で、または時には無料で修理してくれたもんです。

 

ところが、現在は、街の自転車屋さんが減って、あるいはなくなったりして、自転車を修理するところがないんですよね。

 

現在、修理をやっているのは、全国展開で自転車を販売している大手自転車販売店や、ホームセンター、大型スーパー、家電量販店などです。

 

以下は、私の知人の話です。

知人の自転車の後輪タイヤが、パンクしました。

知人は、比較的、一番近い自転車屋に、自転車を持ち込んでパンク修理してもらおうとしました。

 

その自転車屋は、全国展開している、上場企業の自転車販売店でした。

 

知人は、パンクした重たい自転車を、その自転車屋まで持って行きました。

 

すると、担当してくれた店員が言いました。

 

「タイヤとチューブも交換した方がいいです。」

「それから、前輪のタイヤもチューブも、交換した方がいいですね。」

「このまま(交換しないで)乗っていると、走っている時にパンクして、転倒しますよ。危険です。」

 

そう言って、パンクした後輪タイヤ以外に、前輪タイヤの修理も勧めてきました。

 

前輪と後輪タイヤとチューブの交換で、修理代金は、8000円となりました。

 

知人は、予想外の高額な修理費用に驚きました。

しかし、「このまま乗っていると、またすぐパンクして、危険だ」と言われたので、店員の言うように修理してもらい、8000円を支払いました。

 

自転車がパンクした言っても、タイヤとチューブの交換まで必要な時は、タイヤの状況が相当ひどい時です。

 

通常なら、パンクした穴の部分を、パットで塞いだら、それで修理完了で、またしばらく自転車に乗れるのです。

 

パンク修理セットというキットも売られていて、インターネットでも500円〜600円で買うことができます。

 

『部品代500円+工賃300円=修理費用800円』

 

常識的な店であれば、自転車のパンク修理費用は、800円ほどでやってくれます。

 

昔の、昭和の時代の街の自転車屋なら、店主のおじさんが、タダでやってくれることもありました。

 

しかし現代は、大型店舗の賃料代と、従業員の高い給与を支払うために、客からぼったくらないと、経営が成り立たないのです。

 

本来の自転車のパンク修理なら、タイヤの穴をパットで塞ぐだけで十分なのです。

 

しかし店員が「危険だ」と客を脅して、必要のない修理を行って、高い修理費用を払わせることは、ボッタクリであり、詐欺行為でもあります。

 

こういう悪質な店は、消費生活センターへ苦情を通報すべきです。

 

高い修理費用を払った知人は、帰り際、店員から言われました。

 

「チェーンも、定期的に交換する必要があります。」

「そうしないと、走行中に、突然チェーンが切れて、大怪我しますから。」

 

知人は、自転車修理の専門家が言うことだから、全て本当のことだと信じていました。

 

騙されているとは思ってもいなかったようです。

 

ちなみに、自転車のチェーンですが、定期的に交換する必要はありません。

もし、チェーンが切れたら、その時に交換修理すれば良いのです。

 

知人は、店員に言われた通り、3ヶ月に1度、チェーンを交換しに行こうと思っていました。

 

日本には、こういう悪徳商売をする企業、増えました。

 

【さらに不動産売買の仲介手数料もボッタクリ】

 

日本は、空き家問題を抱えています。

 

古くなって、誰も住まなくなった空き家を売りたいと、相続人などが古家を売ろうと不動産屋に相談したら、不動産屋は、

「この家は売れないですね。うちでは取り扱いできません。」

と言って、拒否されることが多いです。

 

200万円や100万円以下でしか売れないような物件を取り扱うと、不動産屋に入る仲介手数料が安くなるので、不動産屋は、安くて売れない物件は、扱いたくないのです。

 

そうやって、安くて価値がない空き家を売ることを拒否する不動産屋が多いので、政府が、『800万円以下の低廉な空き家は、仲介手数料を、上限33万円までにできる』と、2024年7月に法改正しました。

 

例えば、200万円の空き家を売ったら、不動産屋の仲介手数料の報酬額は、15万4000円です。

 

でも、この法改正で、仲介手数料を33万円としてもよくなったんです。

 

この33万円という金額は、800万円の物件売買の時の仲介手数料です。

 

100万円で空き家や土地を売っても、不動産屋が、33万円も仲介手数料を取ることができるのです。

 

30万円で売ったら、売主は、不動産屋に仲介手数料を払ったら、3万円の赤字です。

 

「少々安くてもいいから、売りたい」

という相続人が多いのに、売ると損するというのならば、誰が売るでしょうか?

 

誰も空き家を売らなくなります。

 

ただでさえ高い不動産売買時の仲介手数料です。

さらに高額にするなんて、これはもう仲介手数料のボッタクリ状態になっています。

 

法律を作ることが仕事の、国会議員と役人の頭が、いかにアホか。

 

国会議員や役人にとっては、不動産業界から裏金をもらわないといけないから、不動産業界を儲けさせてやらないといけません。

 

国会議員と役人たちには、国民の味方はいません。

自分たちにお金をくれる企業と団体の味方なんです。

 

 

800万円以下の低廉な空き家を売る時は、要注意です‼️

 

不動産屋に、仲介手数料をボッタクられないよう、用心して下さい‼️

 


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