ノクターン

2005年10月16日 | 草子
どこまでも透き通った空

耳を澄ませば

星たちの囁きが聞こえてくる

流れ星への願い事

恋する人を ただ思うのみ
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長崎駅

2005年10月15日 | 
長崎駅と函館駅は、とても似ている。
行き止まりのホーム。そして、そのホームからは、階段を使わずに改札へ行ける。
ホームの左には列車の車庫。そしてその奥は岸壁。駅前には路面電車。
なによりも、どちらの街も坂が多い。
ただ、1つだけ、この街には人類の悲劇があった。
かつて、この街は燃え尽きた。
何もかもが光に包み込まれ、燃え尽きた。
長崎。ナガサキ。NAGASAKI。
おそらく100年は、草木も生えないだろうといわれた。
しかし今、この街は生きている。
そして、すべての人類に、訴えかけている。
この街が永遠に、最後の被爆の地であるように。

すこし訛ったアナウンスが、列車の到着を告げる。
荷物を抱え、降りてくる人々は、皆、一様に疲れた顔をしているが、
そこに陰はない。
帰ってきたという安堵感。
終着駅の表情である。
おそらく、彼らがこの改札口を入るときに流した涙と、
今、この改札口を出るときに流す涙は、違うのだろう。
そこは、故郷なのだ。すべてを包み込んでくれる、故郷なのだ。
ホームの、その向こうで何があったのかなんて、関係はない。
帰ってきたのだ。
終着駅には、そんな優しさがある。

夕方になると、東へと旅立つ人が、この改札を通り抜ける。
心に、たくさんの希望や夢を抱えて。
そして、この街の祈りを抱えて。
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函館にて

2005年10月14日 | 
櫛形に並んだホームに、内地へ向かう列車や札幌へ向かう列車が並ぶ。
かつてこの駅は、連絡船の駅であった。
「連絡船」。この言葉の響きには、なぜかとても郷愁が篭っている。

青森港の岸壁を、銅鑼の音と共に、腹の底から響くような汽笛をならして出帆した連絡船は、右舷に下北半島、左舷に津軽半島を見ながら平舘海峡を北へと進む。
龍飛崎から先に、陸は無い。
太宰や阿久悠は、さすがうまく表現したものである。
津軽海峡に出ると、それまでより多少揺れを感じるようになる。
右にも左にも陸は無く、船の揺れも合わさって、この上ない不安が襲ってくる。
甲板の下には、深い青色の海が広がっている。
いつしか、はるかに函館山の影を望めるようになると、
「あぁ、北海道にきたな」という達成感というか、安心感というか、
不思議な感動を覚えるのである。
海峡は、色々な顔を見せる。
真夜中、漆黒の海の不気味さ。
沖のイカ釣り漁船の漁火の力強さ。
時にイルカが伴走し、時に人を寄せ付けぬほどの荒波で埋め尽くされる。

そんな連絡船が、かつてこの駅の片隅から出帆していた函館である。
立ち並ぶ洋館、市電、港、朝市、そして坂道。
全てがうまく溶け込んでいる。

函館山から見た夜景は、香港や高雄、神戸、横浜といった、
今まで足を運んだどんな港町の夜景にも劣らない、美しいものであった。
もちろん、どこが1番だなんて決められない。
しかし、函館山から見えたのは、ただ美しい夜景だけではなかった。
空には数え切れぬほどの星が輝いていた。
宝石箱の中に身を投げたような、そんなひとときだった。

北国でありながら、北国にありがちな厳しさや暗さは、この街には無かった。
行き交う人たちの、明るい顔が印象的な街であった。
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不思議な夢

2005年10月13日 | 徒然
私は、幼い頃から熱を出すと必ず決まって同じ夢を見る。
しかし、それは特に悪夢な訳ではない。
いつの時代の、どの場所なのかはわからない。音はない。時間すらわからない。
ただ、とてつもなく広い駅のホームが、いくつもの白熱灯に照らされて、やわらかく輝いている。
神秘的というよりも、むしろ優美といった感じの風景である。
そこには、(いまとなっては)古い型の客車が止まっている。
ただ、それだけの夢である。
私は、鉄道を使った旅行が好きだ。この夢に出てくるような、広いホームを持った駅は、
ほぼ全て行ったといっても過言ではない。
しかし、未だ「ここは!」と思ったこと、つまり「デジャヴ」を感じたことは無い。

ただ一つ言えるのは、古い写真などで青年将校と思しき人物が、広いホームで見送られているシーンを見ると
なぜか不思議な気持ちになる。
ここで別に宗教的なことや、精神的なことを書くつもりはないし、
「生まれ変わり」とか「前世」といったものは、有るか無いかもわからないけど、
そんな夢を見ながら、また深い眠りに就く。


ひょっとして、あの列車に乗ってしまったら、帰って来れなくなってしまうのかなぁ…。
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中国で4000年前の麺発見!!

2005年10月13日 | グルメ
中国北西部、黄河流域の新石器時代後期の遺跡で、中国国家科学院の研究チームが、発掘された土器の中から約4,000年前の化石化した麺を発見したと、科学誌ネイチャーに発表したそうです。
果たして、最初に麺類を食べた人類は、どんな人なのでしょうか。

今から4,000年後、現代人の遺跡から、インスタント麺の袋やカップが出土したら、それを発掘した人たちはどんな研究結果をだすのでしょうか。

おそらく、パッケージ類は土中に埋もれても分解されず、半永久的に地球上にそのままの形状で残されるんでしょうね。それが「環境破壊」でもあるわけですが…。

私は、自分が食べた「おいしいもの」「めずらしいもの」の記録を、このブログに残していこうと思います。

偏見に満ちた発言などもあるかと思いますが、コメントなどいただければ幸いです。
(おごってくれ~!というコメントだけは、残念ながら現在受付けてません…。)
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Beer!

2005年10月12日 | グルメ
古代ビールの話をします。
実は私、飲んだ事があるんです。古代ビールを。
キリンビールが復原に成功した古代ビールは2種類あります。
エジプト古王国時代のものと、同じくエジプト新王国時代の物の2種類です。
古王国時代は、わかり易くいえば、かの有名なギザのピラミッドが作られた時代、
つまり今から4500年ほど前です。
つまり、このビールはピラミッド建造に携わった職人たち(建造したのは奴隷ではありませんよ)に、
配給されていたビールでもあるのかもしれません。
一度、原料であるエンマー小麦をパンにして、それを材料にビールを造るそうです。
味は、少し白ワインに似ているかな? アルコールは今のビールより少し強めでした。
発泡性ではないので、ほとんど泡立ちません。
新王国時代は、ツタンカーメン王の時代、今から約3000年以上前です。
この時代のビールは、少し乳酸飲料系の味です。
個人的な好みで言えば、私は古王国時代のものが好きですね。
市販されればいいんですが・・・。
写真は古王国時代のビールです。
コメント (3)
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北海道

2005年10月10日 | 
北海道へ行ってきました。

撮影もしてきました。

画像など、編集に時間がかかりますので、

公開までしばらくお待ちください。
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そらのいろ

2005年10月07日 | 草子
空の色って、何色だろう。

一瞬一瞬で、表情をかえていく空

澄んだ青空

紺碧の空

真っ赤な夕焼け

紫色の黄昏

漆黒に満天の星

やわらかい雨の午後の空

たぶん、空の色は心の色。

幸せな時は、雨でも晴れでも

空の色は幸せの色をしている。

哀しいときは、哀しい色をしている。

今日のあなたの空は、何色ですか?
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都市交通事情

2005年10月07日 | 交通
私が現在住んでいる町には、路面電車が走っています。
週に2回くらいは通勤に利用しています。

日本全国に、「路面電車」と呼ばれる交通機関がどれ位あるかご存知ですか?
数え方によっても多少違うかもしれませんが、20前後あります。
ちなみに地下鉄は9都市で運行中です。

現在、二酸化炭素排出規制の問題などから、ふたたび鉄道輸送が脚光を浴びています。

アジアの大都市には、まだまだ渋滞がひどい街はたくさんあります。
その街の中には、新たに地下鉄を建設したりLRTや新交通システムを導入する街もあります。
日本でも、国際通りなどの慢性的な渋滞を解消すべく、沖縄に戦後初の鉄道「ゆいレール」が開通しました。 バンコクや高雄でも、新規に工事が進んでいます。
北京でも、オリンピックに向けて地下鉄延伸工事が進んでいるようです。
環境問題も然りですが、公共交通機関には「ふれあい」や「出会い」があっていいですよね。
地下鉄は工事や地下水の問題もありますが、路面電車にはそんな問題はありません。
蓄電池で走る路面電車が実用化される日が、早く来るといいですよね。
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本日よりオープン

2005年10月06日 | 徒然
はじめまして!こん○●わ。
Dice Douglasです。
本日よりブログをスタートさせました。
以前、他方でHPとBlogをやってましたが、私生活が「とんでもないこと」になり、
更新が停滞したまま自然消滅してしまいました。
生活が落ち着いたので、また始めてみようとWeb上に舞い戻ってきました。

一応、自己紹介しておきます。
Dice douglas 性別・年齢不詳です。
本当は男なんですが、オバちゃん成分が入ってます。
実年齢どおりに見られたことありません。
横文字の名前ですが東京出身です。
ある楽団で弦楽器を弾いてました。
大学卒業後、大手予備校へ奉職しましたが、何を血迷ったか
「もう一度大学へ行きたい!」との理由で退職。
現在は「都の西北」に奉職。学生として通いたかったのですが、
人生には愛と勇気とお金とが必要ということで、今に至ってます。
ま、毎日この大学に通ってるからいいかな?
と変な納得のさせ方をさせています。

毎日更新できるかわかりませんが、以後よろしくお願い致します。


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