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惜別(アジア都市シリーズ③ 高雄)

2005年10月21日 | 
台湾南部の大都市 高雄
この街の大学で 本当に短い時間ではあったが 多くのことを学んだ
ただ それは学問ではなく この街の魅力だったのだが…

この島は いつも歴史に翻弄されてきた。
しかしこの街は いつでも人々を見守ってきた

雨の夜 傘も差さずに歩いた並木道

祭りの夜 光に包まれ歩いた川縁の道

夕陽を眺めながら肩を並べた海岸

波の音を聴きながら 口づけをした砂浜

スコール明けの夕暮れ 学友たちとそぞろ歩いた六合夜市

全てが優しかった

工業都市 貿易港
この街の顔は色々あるけれど
どこか芸術的で幻想的な
そんなこの街が好きだ

最後の夜
いつものように暑い夏の夜だった
なにもかも忘れるくらい
酒を飲んだ
明日、東京へ帰らなければならないことを忘れるくらい・・・

友に 詩を贈った
そして いつの日か
また この地へ帰ってくることを約束した


今宵酌酒一堂親

師友気色新

白雨一過山館夜

贈詩歸去遠行身
コメント (2)
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