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日本考古学

2012年04月20日 | 徒然
大森駅のホーム上には
「日本考古学発祥の地」の碑が建っている。

もちろん、これはエドワード・モースが発見し発掘調査をした
大森貝塚に由来するものである。

彼の大森貝塚の発見は1877年。
当時、諸外国ではフランスのオギュスト・マリエットなどは
既にエジプトで発掘調査はども行っていて
大きな成果をあげているわけで
日本は遺跡と同居しつつ暮らしていながら
この頃まで「考古学」という認識を持たずに暮らしてきた。

もっとも、古くからの「塚」に対しては
それを信仰の対象として寺社や祠を建てて
集落の中心としたりしていたことから
まったく無関心だったわけではないのだろうけれど
モースが車窓から発見した貝塚こそが
それまで「歴史学」だけだった日本の過去に
「考古学」が生まれた場所だったのである。