明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝T屋へ。お米に牡丹灯籠プリントを届ける。お露ことAちゃんは、本番プリントのままではあまりにも気の毒。妖気を大分弱めたものを渡す。記念に日本髪のかつらを外した状態も撮影しておいた。帯に短刀をはさんでの撮影は機会はないだろう。本人の感想が訊きたかったがまだ寝ている。そのまま麻布十番の田村写真へ。 手透き和紙にプリント。田村さんの提案であるこのペーパーとは、相性が良い。微調整をお願いしプリント。これがまたまた格別であった。昔からそうであるが、田村写真でプリントし、始めて“私はこういうことをしようとしていたのか”と確認することが多々ある。こちらはもちろんお露の妖気は全開。 深川江戸資料館からプリント、金屏風、高座を取りにくる。一緒に資料館へ。女性職員がプリントを見て怖い々と。それがまた非常に嬉しい。やはり幽霊は怖いのが大原則である。子供の味方などという腑抜けた幽霊や妖怪など、まして可愛いなどとは言語道断である。 プリントに印を捺そうと思ったが、普通の朱肉では色が薄くて見えないわ乾かないわ、これは使えない、と諦め帰宅。自分で朱肉を作ることに。 円朝と牡丹灯籠の共演は、展示には間に合わないが、別に1カット作ろうと思う。これが終わったら、この手法で、泉鏡花、三島由紀夫あたりをまずやってみたいと考えている。

8月31日まで谷中『全生庵』円朝旧蔵の幽霊画を公開中。それに伴い三遊亭円朝像を出品中。
8月10日より20日まで深川江戸資料館“深川お化け今昔”にて三遊亭円朝像、及び写真作品「鏑木清方作三遊亭円朝像へのオマージュ」『怪談牡丹灯籠』など出品予定。

HP

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