永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

デザインの未来。

2008-02-08 23:26:38 | アート・文化
今日、八幡のとあるところで開催されたデザインセミナーを聞く。ある自動車メーカーのデザインリーダーの方のお話だ。1975年から同じメーカーでデザインの仕事をされてきたそうだ。この方のお話しを聞いていると、デザインの重要性を説いていらっしゃるのだが、デザインの最終決定権を持っている企業のトッブとの葛藤があるようだ。スタッフで苦労して作った最終デザインの提示の段階で「このデザインで、このカラーで売れるのか」と言われるそうだ。資本主義の国の企業のトップからそう言われるとデザイン現場のスタッフとしてはなんともきつい言葉だろう。企業の考えるデザインはあくまでも利潤目的の手段だから、デザインを合理的なアートとしては理解してくれない。この国はデザインをあまり理解していないような気がする。