凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

渡る世間はどこも鬼ばかりか?

2009年07月11日 | テレビドラマ
前回はなんとなく観てしまった作品の酷評(あえて酷評にしときます)だったんですけど、今回は「観るつもりで観た」作品でございます。

まぁ、とはいえ、さほど期待していたわけではなく。


てなわけで、

木曜22:00フジテレビ『任侠ヘルパー』です。

えー、事件起しちゃったとはいえ「いいひと」の代名詞であるSMAP・つよぽんの主演ドラマでございますが…。
今回は「わるいひと」であります。

出演:草薙 剛(漢字違うか?) 黒木メイサ 大杉 蓮 宇梶剛士 山本裕典 藪宏太 五十嵐隼人 仲里依紗 夕輝壽太 加藤清史郎 中別府葵 安田美沙子 向井 理 松平 健 夏川結衣

…「弱きを助け強きを挫く」が「任侠」であり「極道」であると信じつつ、…そのくせ「それでは今の時代しのげない」と諦めてしまっている主人公が、今回のつよぽん。
のっけから舎弟達に「オレオレ詐欺」やらせてる辺り、まるっきり「わるいひと」でありますが…。
ある日「最後の任侠人」と呼ばれた総代が亡くなり、葬儀に参列したのち、他地区の幹部らとともに、若頭筆頭(マツケン)に呼ばれ、行った先が…
対抗勢力の占める地域のど真ん中にある、小さな介護施設。
「これからの世の中、儲かるのはケアホーム」という若頭は、幹部たちに「ケアホームでのヘルパー研修」を命じます。


無論、子分たちは「冗談じゃねぇ」「やってらんねぇ」と思うわけですが、そこはそれ、偉い人のいうことですし、「これをやり抜けば出世が待ってる」などとも思う訳で、まぁ、嫌々ながら始めます。

そんな中、つよぽん演じる彦一、認知症の老婆(池内淳子)に「息子」と思い込まれてしまうわけですが…

てぇのが、第一話。

はっきり言いまして、意外性狙っているようで、あんまり意外性がありません。
スペシャルとはいえ尺の問題なんでしょうか、「嫌々ながら研修をするヤクザ達」が案外あっさりケアホームに溶け込んでしまうのも、もうちょっと描き方がなるだろーよ、と思いますし、「根っから極道気取る」彦一が、老人の年金くすねて喜んでるのもなんだかセコ過ぎますし…つうても、そうしないと話も進まないんですけど。

相変わらず、つよぽんという人は、「やった役になりきってしまう」傾向が強く、たとえば「僕の歩く道」での知的障害者や、「僕と彼女と彼女の生きる道」での家庭を顧みない父親、「恋に落ちたら~僕の成功の秘密~」での「やがて出世の亡者」になってしまうお人好しなどなど、必ずしも「いいひと」の役ばかりではなかったのが実情であるにもかかわらず、どう観ても「そういう人」にしか見えなくなってしまうあたりの「入り込み具合」は今回の役でも健在。どうみても「意地と見栄と証(刺青)だけで自分を極道にしている」お人好しヤクザにしか見えません。

ただ、観ていてどうしても感じてしまうのが…
「これ、日テレだったらTOKIOの長瀬君がやるドラマなんだろうなぁ」と。

そんな長瀬君は来週から日テレで詐欺師=スパイ役ですが。

このあとのドラマ展開として…まぁ、夏川結衣さん演じる「女社長」と、すっかり「ヘルパー化」してしまうヤクザ達の対立に展開して行くんでしょうが、…
要するに「世間的に善良で偉い人がいいひとなのか、暴力団でも実際に
そこで働く人がいいひとなのか」の矛盾にぶつかる話なんでしょう。

案外難しい気がしますけどね、どっちに転んでも「いいこと」ではありませんし。

やり切れるかどうか、ちょっと続けて観ようか、と。





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