凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

ぽわんとした、というか、ぼんやりとした…というか…

2011年04月08日 | アニメ
えー、録画しておいたらいつの間にか最終回を迎えていた、なんてぇことがですね、「BDレコーダー」購入してから、
たまーーーに、あります。

で、
「…あれま、2週分観てなかったわ。」
てな感じで、
「じゃあ、一気に観るか」
という作品でもないのに、思わず観切ってしまったのが…

フジテレビ/ノイタミナ
「放浪息子」
であります。
原作/志村貴子さん。

「女の子になりたい」男の子、二鳥修一くんと、「男の子になりたい」女の子・高槻よしのさん。
この二人を中心に、同級生たち・隣人(大人の友達?)・家族が織りなす、不可思議でいて、妙に「普通な」日常。

…まぁ、「女装」「男装」「女の子になりたい」「男の子になりたい」「可愛いものが好き」「可愛い服なんて似合わない」
そして「倒錯劇」などの経路から、「同性愛」だの「性同一性障害」などの物語に捉えられるかと思いますが…

なんでしょうかね。

ワタシは、妙に「懐かしい物語」な気がしてならなかったんですね。
それがあまりに「日常的」だったからでしょうかね。

別に「特別な」能力があったり、ものすごく「浮世離れ」した話だったりもしない。
普通に道を歩いていそうな中学生が、日々いろんなことに悩んだり、つまづいたり、転んだり。
で、「自分が本当に自分らしく、自分の思う通りに生きたいと」思っても、それが良いことなのか、悪いことなのか、
よく解らない。
周囲に拒絶されるかもしれない。否定されるかもしれない。
「変」だと思われるかもしれない。
でも、自分を否定できない。

この年齢だと、「どういう形であれ」誰もが通る道なんじゃないかな、と。
まぁ、そういう意味での「懐かしさ」ですね。
多分、13~15歳てな、もっとも「自我」「自意識」に対して対峙する年頃ですから。

「自分がみる自分」「他者から見える自分」に対して、どう対応するか…
日々考えることなんか、そればっかりでしょう。

それがたまたま、自分らしくあるために、「女の子になりたい」「男の子になりたい」だっただけ、という。

まぁ、ワタシとしましては、「そういう話」にしか見えず、むしろ、全く「同性愛」だの「性同一性」などの「話」には感じられなかったのですわ。

どっちかといえば、「もし今、自分にこんな息子がいたら…」なんてぇことを考えたら、

「まぁ、それも個性だろーなぁ」

なんてコトを言いそうな気がしてなりませんでした。
(とはいえ、いずれは男の子として自立して欲しいとは思うんでしょうが…)

そういう意味では、重苦しくなく、ごく普通に、割と淡々と…それでいて、ありがちな「周囲の反応」もちゃんと踏まえてえがいていたあたり、割と評価していいんではないかな、という気がします。


ただ、なんというか、最終回まで観た感覚が…
「ぽわん」とした、というか、
「ぼんやりとした」というか、
ううむ、これで終わりなんだぁ…
という…
なんと言い表していいのか…

「印象的な終わり方」なんだけど、「印象的」でしかない、というか。
「あと一年経ったら、このコ達はまた違う現実に悩んで、また違う結論を出すかも知れない」ような…
そんな「日常の断片」だったのかなぁ、というイメージ。


…原作(漫画)ではどう描いているのかなぁ、というのに興味がありますな。
ちょっと、アニメの十数話では描けなかったのか、それとも、ホントに「印象だけ」に焦点を置いて作ったのか。
そこら辺、評価しづらいトコロではありました。




一応、制覇。

2011年04月08日 | テレビドラマ
えー、東北地方がまたも大変なことになっております。
が、…
敢えて違う話題で。

えー、コンビニ限定発売のようなんですけどね、こういう企画ってのはいいもんです。
で、その企画にのっかっちゃって、そして騙されてもいいや、てな勢いで買ってしまい、
そして、先だって、一応の、制覇。

「平成仮面ライダーFINALエピソードコレクションDVD」

「仮面ライダークウガ」から「仮面ライダーW」までの最終回を集約したDVDでして、
一部「ペイパービュー方式」で収録。

ペイパービューてのがスゴイ。
DVD買ったあとで、またも「鑑賞したけりゃ追加料金払え」的商法。
「なんだよ、まだカネかかるのかよ」
なんてぇ思いながらも、結局買っちゃう。

恐ろしい。

…そう思いながらも、結局は全部観ちゃった。
いや、本編で最終回観たうえにDVD収録している「響鬼」「キバ」「W」以外は。
…「電王」も観てはいたけど、やっぱりもう一回観たくなって…観ちゃった。
「ディケイド」は「特別編」(最終回を再編集したもの)でして、これは観るしかないか、と。

で、ワタシ的に全く観ていなかった
「クウガ」「アギト」「龍騎」「555」「剣」「カブト」
は、やっぱり観ておかないと…てな感じで、一気に。

で、思いました。

「結局は、どの作品も『子供向け』とは到底思えない」と。


「クウガ」に於ける凄惨な死闘を経ての後日談。
「アギト」に於ける、「黙示録」的発想。
「龍騎」に至っては、最終回一本前で主人公が死んじゃう(その後、全てがリセットされる)。
「555」は…主人公である乾巧君、…あの後は「矢吹丈」の状態と思われる喪失感。
「剣」…主人公の失踪、という悲劇的結末。
徹底的に「明るく終わろう」としてはいるが、「カブト」にしても「ダーク」の犠牲の上での結末。

うーむ。

全く救いがない訳ではないけれど、やはり子供が鑑賞する作品てぇのは、
「ハッピーエンド」に拘って欲しい。
ワタシは常にそう思ってます。

そういう意味では、まぁ、どれも出来あがりとしては良いんですけど、
子供向けに…とは、ねぇ。

でもまぁ、納得はできました。

逆にいえば、案外評価してなかった「555」や「剣」なども
「最初から観ても良いかも」という気になりました。

それと同時に、「電王」「W」「オーズ」が、割と広い年齢層に受けている理由も、よーく解りましたわ。
確かに、子供が観ても壮年の方が観ても安心できるのは、上記三作品くらいか、と。

なるほど、ねぇ。