凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

終わりと始まり。

2009年07月02日 | 本・漫画
えー、ココんとこPCで更新できる時はするようにしております野楽亭でございます。
…そーでもしないと、ホントに「パソコン嫌い」になりそうなので。

あれですよ、うちのパソコン「ラヴィ先生」よりも、会社の「日立の一体型」に触ってる時間が10倍くらいなのですよ。
…いやぁ、触りたくなくなりますね、キーボードに。
つうか、パソコンのメールは嫌いになりました。

てな話とは別で。


えー、ひとつの物語が終わりました。

浦沢直樹×手塚治虫PLUTO」。

以前にも書きましたが、「神様」手塚治虫さんが書いた名作「鉄腕アトム」の、これまた名エピソード「地上最大のロボット」を、現代の巨匠・浦沢直樹氏がリメイク?した作品…
リメイクつうか、オマージュつうか、カバーつうか、トリビュートつうか…。
ともかく、そういう作品ですが…

もー、はっきりと、「浦沢作品」ですね、これは。

手塚先生が「ライフワーク」としていた、「戦争の残酷さ、それを止めない人間の愚かさ、そして平和への願い、命の尊さ」を、浦沢さんのテイストで確実に描いてはいるのですが…

なんか、「MONSTER」のラストを思わせるような…というか、石ノ森章太郎さんの「人造人間キカイダー」のラスト・「人間になったピノキオは果たして幸せになれたのでしょうか?」という問いかけを思い出しました。

「憎悪からは何も生まれない」…確かにそうですが、「憎悪を知ってしまった」アトムは、果たして「強く優しく正しいロボット」のままでいられたのでしょうか?
…ラストシーン、「アトムの頼み」をきいて解放されたブラウ1589の行動。
あれは人間そのものですな。
そして、それを頼んだアトムの真意は…?

やっぱり最後には「謎」が残ります。

つうか、ちょっと、「ゾッ」としましたね、ワタシは。


そして、ひとつの物語が始まりました。

浦沢直樹+長崎尚志BILLY BAT」。

浦沢さんが講談社・モーニングで描く、「20世紀少年」よりも遥か昔の「昭和」。

物語は1949年・終戦直後のアメリカと日本。
第二次大戦後・「赤狩り旋風」が吹き荒れるアメリカで、大人気漫画「ビリーバット」シリーズを描く日系人・ケヴィン・ヤマガタは、ひょんなコトから自分の生み出したキャラクター・ビリーそっくりの絵が日本に存在することを知ってしまう。
周囲の反対を押し切って日本に渡った彼は、GHQに復帰し、「自分の絵の原型」の捜索を始めるが…
古文書に描かれた「黒蝙蝠」やかつて殉死した兵隊の腕に描かれていた白い蝙蝠、同僚への殺人疑惑、そして続く謎の事件、GHQ上層部や街の実力者の暗躍(?)、
…売春婦たちが「神」と呼び祈る「白蝙蝠」の絵。

…謎の人物が次々現れては謎の行動を取りまして…幻惑されますな、こりゃ。
つうか、1巻目読んだ限り、さっぱりわかりません。

多分、普通の漫画家がこういうの描いたら、「未完」で終わるか、中途半端な辻褄合わせで終わっちゃう気がするんですが…

なんせ浦沢作品ですから。
多分最初に予測した終わりにはならない。


どーゆー展開になるんだか想像したところで、常に上行かれちゃうのは目に見えてます。
なんで、単純に物語を愉しもうか、と。

ただ…。

どんぐらいの長さの物語になるんだか、それすら想像できない。
またマンガの山が出来そうな悪寒。