凡そ、平凡。-ohyoso,heibon.

副業的サラリーマンの競馬バカが、そんなコトとは全く関係なく、日々のうつらうつらしたことをあーだこーだと語る、趣味の駄文。

さっさと読み終わりましたよ。

2005年11月12日 | 本・漫画
意外と読み始めたら、さくさく読めちゃいましたよ、「ジョッキー」。

えー、読後感想としましては・・・・。
JRAの協力さえあれば、映画にでもできるんじゃないの?

正直言って、「いやー、ソレはないから、ちょっと」という突っ込みドコロも多いし、人間関係についての書き込みも多少不足気味。
ただ、「不遇なフリージョッキー(・・・・元騎手・谷中さんの「崖っぷちジョッキー」なんて自伝がありますが)の不遇さが、いかに大変なものか」「実力の世界とかいいつつ、実際は根回しバリバリの、しょーもない『談合』社会」であるあたりは、よーく描けてますし、結局、純粋に「馬が好きで」ということを追求すると、とっても厳しい社会であることもよーく描かれています。

・・・・多分、そーゆーことを描きたいんじゃないんでしょーけどね。



個人的には好きですね、何だかんだいっても、この作品。

「情けない」ながらも、頑張っちゃう、ヘタレっぽさがあります。
人間、多少自分にあまくなきゃいけません。
多少ずるくなきゃいけません。
でも、そういう自分と真摯に向き合ってしまうと、すんごく「情けなく」感じてしまうことがあります。
でも、そこで「踏ん張る」か、「開き直るか」、「無神経に」なるか・・・・。
わかんないけど、そんなトコじゃないでしょうかね。

この作品に目を向けられているのは、所謂「負け組」の方々ですが・・・・。
「勝ち組」の方々、いかに自分たちが「勝たせてもらってるのか」考えなきゃいけませんよね。
じゃないと、老いて醜くなるばかり。
そんなことも感じました。

連想ゲーム的に、「ああ、だから武兄は偉くって岡部さんは尊敬されて、藤沢和雄師はクラシックと縁が無いのか」なんて、全く関係の無い事も思いましたが。