愛丸のサッカー観戦記

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バルセロナ-ベティス

2012-01-17 19:47:44 | リーガエスパニョーラ
観戦日 1/17(火)       

愛丸’s チェック
ミッドウイークにコパ・デル・レイのクラシコを控えるバルサ。
前節、痛恨のエンパテを喫してしまったから、ここはカンプノウだし、きっちり勝ち点3を計算してるはず。
ただ、勝つだけでなく、クラシコに繋がるような勝ち方が求められるだろうし、それができるのが今のバルサ。
カンプノウでは失点すらせず、勝ち続けてるし、ここも問題ない。
ベティスは一時の不調からは完全に抜け出し、順位も10位まで上げてきた。
シーズン始まった頃の勢いはなくなったが、現実的な戦い方ができてるし、なんとか、バルサから勝ち点1でも持って帰りたいだろう。
デルビー・アンダルースを控えてるし、ここでのサスペンシオンは御法度。

バルサは、今シーズン、初めてこの地で失点をしてしまったが、それでも、終わってみたら、4得点を奪っての勝利。
ただ、この勝利を手放しでは喜べない。
2-0とリードして、完全に自分たちのペースで試合を運びながら、前半のうちに1点を返され、後半、途中出場のサンタクルスに同点ゴールを献上。
最近目立つのが、カウンターになったときの守備のもろさ。
前節でもそれを露呈してたが、ペップは、まだ、ここを改善できてない。
リーガでのクラシコでは、マドリーのカウンターの驚異に晒されることはなかったが、ミッドウイークのクラシコではどうなるか。
ここ数試合、かなり守備の不安定さがあるし、いち早くこれを改善しないことには、クラシコだけでなく、CLでも、この餌食になってしまうかも。
相手が格下だから、多少の気の緩みってのがあるのかもしれんが、王者としては、これも許されるものではない。
3バックの弊害が出てるし、失点以上に得点すればいいことだが、相手が強くなると、そう簡単にはいかないだろう。
ただ、攻撃に関しては、ビジャ、ペドロがケガで離脱しようが、全く問題なかった。
右のサイドアタッカーを務めたクエンカは、この試合インパクトに欠けたが、その分、A・サンチェスが大暴れ。
メッシ以上の輝きを放った。
左でプレーするだけでなく、メッシの動きを見ながら、中央でのプレーもできるし、ドリブルで仕掛けるだけでなく、パスを引き出す動きも受ける動きも抜群。
これだけバルサのサッカーにフィットするとは思わなかった。
ウデゥネ時代は、自分が仕掛けてなんぼだったが、今はそうではない。
あれだけ周囲を見れて、戦術理解度も高い選手はそういない。
今のバルサに完璧に馴染んでみせた。
セスク、イニエスタ、チャビも動きもよかったし、この攻撃があれば、またしても、マドリーを返り討ちにできるはず。
そのためにも、守備の安定が戻ってくれば、いつものサッカーでいつものようにプレーすればいい。
救いはピケがこの試合はベンチだったってことだが、マスケラーノもそんなに劣ったプレーヤーではない。
カウンターへの対応をこれからしっかり見つめ直すことが大事。
クライフ時代だったら、取られたら、それ以上に取ればいいってことで済むかもしれんが、今のクレは、完璧を求めるだろうし、マドリーを完封し、大量得点での勝利を期待するはず。
果たして、このクレの要求に今のバルサは答えることができるかどうか。
ベティスは、2-2に追いついたまでは最高の試合を演じてみせた。
失点したのも近い時間だったし、あの時間帯以外は、ピンチに陥りながらも、なんとか踏ん張ることができてた。
エリア内のデリケートな守備ではフアルタを犯さず、PKを与えないようにして守りきったが、マリオがドブレを頂戴した段階でジ・エンド。
後半の頭からサンタクルスを投入し、これがズバリはまって、エンパテに追いつき、ここまでは誰も文句の言えない出来。
それが、ひとり少なくなってしまったら、バルサ相手にはどうすることもできない。
点を取ることを諦めて、守備に重点を置いたにしても、それでバルサを押さえ込むことなんて不可能。
攻撃があることも見せないと、バルサはどんどん全体的に前に来て、パスを防ぐことなんてできない。
それでも、パスワークには対応し、際どいスルーパスにもなんとかからだを張って対応したが、あのチャビの浮き球と、A・サンチェスの個人技には対応できなかった。
カストは、あのA・サンチェスのシュートを止めれなかったことをかなり悔やんでたが、シュートを打たれた段階で決まったようなもの。
4-2での敗戦になったが、ベティスにとって、そう悲観的になる試合ではない。
2-2に追いついたことを自信に繋げればいいし、あのカウンターは武器になる。
サンタクルスもこの試合のゴールでチームの一員になれただろうし、ここからベティスのほんとの戦いが始まる。

 
スコア
4-2
<得点者> 
バルセロナ   チャビ、メッシ×2、A・サンチェス
ベティス    R・カストロ、サンタクルス                

~愛丸's MVP~
A・サンチェス(ビジャよりも融通の効くFW。縦への突破もできるし、中でCFとしてのプレーも可能。抜け出してからの落ち着きもあるし、周囲との関係も抜群。ここからケガなくシーズンを過ごせれば、もっと点を積み重ねるだろう)