フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

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プリンセス・トヨトミ 万城目学著

2011年04月24日 23時12分58秒 | 書評 小説系
最後まで読み終えることができたので
ストーリーとしては面白い出来なのではないかという
印象を持っています。
(鴨川ホルモーは残念ながら途中で挫折した)
リアリティを追求するか、ファンタジーとして創造性を発揮するかで
小説の味わい方も変わってくるかと思いますが、
万城目(マキメ)学の小説はリアリティとファンタジーを結合させて
読む人の好奇心を刺激するようなところがあります。

会計検査官と大阪市立中学校をドッキングさせるという奇抜な設定。

個人的には、高校時代に通った地域の地名がバンバンでてくるので
懐かしさとともに街の知らなかった一面をも知ることができ、
リアリティの面白さを刺激されました。

あとがきに辰野金吾の近代建築について触れられており
小説のなかで一つのポイントになっています。
日銀大阪支店や中之島公会堂など大阪における辰野金吾の近代建築のみならず
以前旅しながら、旧日本銀行小樽支店や岩手銀行の中ノ橋支店など
日本各地にある建築物に興味を持っていたので、
奇妙な符合を感じながら読んでいました。


帯やあらすじには『大阪全停止』がメインに置かれていますが
会計検査官と大阪市立空堀中学校とがどうつながっていくのかを
単純に楽しむことができたら面白いと感じることができるでしょう。



プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
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文藝春秋


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