フランチャイズ開業&読書日記・・・どこまで行くの?

2010年7月からフランチャイズ店の営業開始。サラリーマンを辞めての再スタートになります。

【映画】クロッシング

2010年05月04日 00時07分16秒 | 映画
5月3日の憲法記念日に、心斎橋へ
「クロッシング」を妻と見に行きました。

「たかじんのそこまで言って委員会」で勝谷氏が
熱烈に紹介していたので見てみたくなり
行ってきたのです。

GWの心斎橋は人がいっぱいで、
シネマートもたくさんの人だかりができていました。

【あらすじ】
中国国境に近い北朝鮮の村で妻子と
幸せに暮らすヨンス(チャ・インピョ)だったが、
ある日妻が肺結核を患う。
風邪薬さえ手に入らない状況に彼は中国へ出稼ぎに行くが、
不法な現場が発覚し警察に追われる身に。
その間に病状が悪化した妻は亡くなり、
一人残された11歳の息子ジュニ(シン・ミョンチョル)は
父を探しに家を離れる。

映像は美しく、ストーリー展開はテンポよく
観る者を飽きさせません。うまいです。

しかし、それ以上に北朝鮮の惨状と
主人公の少年ジュニの健気さが
心を打つのです。同じ人間であるにもかかわらず
政治体制の違いで幼い少年の尊厳を
ここまで踏みにじることが許されるのだろうか。
少年への憐れな気持ちと非人道的な国家体制への
怒りがないまぜになるような感情にとらわれました。

物事の本質は、ときとして事実ではなく
創作物によって解き明かされることがあります。
この映画はもっと多くの人に観てもらいたいと思います。

本当は2008年の時点で公開される予定であり
すでに第81回アカデミー賞外国語映画賞にも
韓国代表として出品されており
(この年は「おくりびと」が受賞しています)
世界ですでに発表されていたものの
日本でのみなぜか公開が遅れていたものです。

このシーンはニュース映像でも見たことがあります。
北京のドイツ大使館に集団で駆け込む様子。

この惨状が今も北朝鮮で続いているかと思うと
クジラやマグロやイルカを保護するより
先に人間の保護だろう、北朝鮮の国民は国家の幹部を除いて
絶滅してしまうのではないかと思ってしまいます。

国際社会として手立てはないのでしょうか?





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