「国家の罠」を書いて世間に衝撃を与えた佐藤氏の、
ソ連邦崩壊の過程における人間模様を描いたのが
「自壊する帝国」です。
自壊する帝国 佐藤優著 新潮文庫
「国家の罠」もそうですが、扱う題材の面白さもさることながら
複雑なストーリーにもかかわらず、非常に読みやすく
文章の運びがうまくて、物語に引き込まれていきます。
同志社大学神学部大学院を修了して、組織神学の研究者をめざした
佐藤氏がなぜ外交官専門職の試験を受けたのか?
その理由も明かされています。
佐藤氏が外務省に入省したのは1985年。
奇しくも1985年にソ連ではゴルバチョフが共産党書記長に選出され
西側諸国では「プラザ合意」がなされています。
チェコへの赴任を希望し
必ずしも本意ではなかったロシアへの配属が
佐藤氏の人生を大きく変えていった過程が
生き生きと描かれています。
そして、ロシアで関わった人々との交流が
ソ連崩壊への過程にどのように影響したのかが赤裸々に
記述されていきます。
佐藤氏が典型的な外交官ではないということは
その後の氏の現在に至るまでの顛末から推測されますが、
それでも本書を読んで外交官という職種は
「ここまでできるのか」という驚きの事実が
本書にはたくさん書かれてありました。
佐藤氏自身の行動自体には毀誉褒貶があるかもしれませんが
佐藤氏が類まれなる才能の持ち主だということは
本書を読んでよくわかりました。
↓いつも読んでいただいてありがとうございます。
あなたのポチっとがとても励みになっています。
ソ連邦崩壊の過程における人間模様を描いたのが
「自壊する帝国」です。
自壊する帝国 佐藤優著 新潮文庫
「国家の罠」もそうですが、扱う題材の面白さもさることながら
複雑なストーリーにもかかわらず、非常に読みやすく
文章の運びがうまくて、物語に引き込まれていきます。
同志社大学神学部大学院を修了して、組織神学の研究者をめざした
佐藤氏がなぜ外交官専門職の試験を受けたのか?
その理由も明かされています。
佐藤氏が外務省に入省したのは1985年。
奇しくも1985年にソ連ではゴルバチョフが共産党書記長に選出され
西側諸国では「プラザ合意」がなされています。
チェコへの赴任を希望し
必ずしも本意ではなかったロシアへの配属が
佐藤氏の人生を大きく変えていった過程が
生き生きと描かれています。
そして、ロシアで関わった人々との交流が
ソ連崩壊への過程にどのように影響したのかが赤裸々に
記述されていきます。
佐藤氏が典型的な外交官ではないということは
その後の氏の現在に至るまでの顛末から推測されますが、
それでも本書を読んで外交官という職種は
「ここまでできるのか」という驚きの事実が
本書にはたくさん書かれてありました。
佐藤氏自身の行動自体には毀誉褒貶があるかもしれませんが
佐藤氏が類まれなる才能の持ち主だということは
本書を読んでよくわかりました。
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