今週末はオプションのSQ。
今月はそれほど大きな変化が有る訳ではなかった。
先週書いた通りインデックスはほぼ横ばいの狭いBOXでの動きとなった。
そんな中で米国金利は4.5%に乗せてくることとなった。
これまで年初ごろから米国金利は4.3%が適正なのではと書いたが4.5%は行き過ぎの感は有る。
マーケットは勝手に今年の利下げの回数を予想して勝手に株価を上げて、勝手に見通しが違うとのことで株価は落ちた。
とはいっても、想定の範囲内であるので大きくクラッシュするとも思ってはいない。
ただ先週、防衛産業について書いたが世界は中東情勢にはセンシティブになっている。
産油国にとってはイランが勝手に動いてオイルの価格を上げてくれるのは陰ではガッツポーズをしているかもしれない。
しかし、ペルシャ湾での戦闘はオイルの輸出に実害が出て来るので牽制することになると思う。
イランにとっても核保有国としての一定のプレゼンスが有れば米国にも欧州にも発言力が生まれ、経済制裁の解除に向けて動き出すことが出来るためそれ以上の大きなコストを払ってまで戦争に突き進むものではないだろう。ただ、戦争にはならないにしても戦闘は行われ、その解決の落としどころを探るという方向に進むのではないかと思われる。
結果として、リスクオフで株式は来週前半は不安定になると考える。
ただ、最近のリスクオフで株が売られるのは有るにしても、通貨はリスクオフで買われるのはUSDになるのではないか?
以前なら資金調達通貨である円はリスクオフのたびに買われた。現状、資金調達通貨は果たして円なのか?人民元だと言われているところもある。中国のマーケットに流動性があり・取引の自由度が高ければ今後の資金調達通貨は人民元になるかもしれない。これは20年前の日本の姿そのままだからだ。バブル崩壊→景気悪化→デフレ進行→金利低下となるならばそれもありうる。でも、中国は今そこまでは行っていない。デフレの傾向が出てきた程度だ。
そうならば、USDはリスクオフでもUSDが売られるわけで無いように思う。世界にばらまかれたドルをFRBが回収しているとすれば世界はUSDを手元で保持したいというインセンティブは働くだろう。世界各国、経済政策が平準化している中で欧州も日本もコロナ禍でばらまかれた通貨を回収する政策にはなっていない。米国が経済状況では最も順調であると言っていい中ではドルを買うしかない。今週のCPIでも示された。この流れはそう簡単に変えられない。
日銀がいくら介入してもこの流れを介入だけで変えるには無理がある。→とすれば日銀は簡単に介入できない。ムダ金になるからだ。これまでのドル買い介入の資金の利益確定と言う言い訳が出来るなら介入で利確するかもしれないが・・・
結局、ドルショートのFX勢は投げさせられるかもしれない。
さて、日本株は25日線が39,700円。プラスマイナス1σは700円なので下は39,000円。週末の先物の夜間取引は38,850円なので週初は多少下回るかもしれないが引けてみれば39,000円台で終わるという感じではないでしょうか?
あとは、PBR0.5倍程度の地銀ではないバリュー株が見直されるかもしれないなとは思っています。
ただし、いつ動くかわからない株たちなので持ち続けられない投資家さんには合わないかもしれませんね(-_-;)
動かない時に拾うにはいいタイミングなのだろうと思います。
元気出して行こう!