米国貿易摩擦の拡大懸念から、マーケットはちゃぶついていますが意外と健全な調整なのかな?とも考えています。
上記チャートは私が付けている日経平均のP&Fなのですが、上値も下値も高値安値から45度の傾向線で止まり現在は三角保ち合いを形成中。これも見事に上値の抵抗線で止まっている。もう間も無くすればこの三角保ち合いの上下も小さくなり上か下かに放れる局面が来るだろう。
その前の上昇幅が約2500円ですから同幅の変動も想定できる。
では、下か上か?下だとすれば貿易戦争が拡大して収拾がつかなくなる時だろう。上だとすればトランプが振り上げた拳を降ろして妥協する時だ。
これまでのトランプも行動を見ると、まずターゲットとなる敵を想定して、一見無理難題を吹きかけるように表明し、最終的に妥協をする際に相手に大幅な譲歩をさせるというのが私の認識だ。
中国を仮想敵国とすれば5000億ドルの輸入に対し輸出は1500億ドルだから、報復合戦では中国に勝ち目はない。そこで、人民元の切り上げなどの妥協策を出すことにより相手を屈服させる。これが彼のディールだろう。
対韓国については完全に見下してるうえに、自由貿易陣営でありながら為替操作をする韓国に対して見せしめの行動をとるかもしれない。かといって、世界経済への影響は限定的だ。
対欧ではこれと同じことを行いにくい。NATO諸国との軍事同盟を考えれば、攻めてばかりはいられない。これはあくまでも中間選挙を見越したアリバイ作りだろう。
そう考えれば7月6日の報復関税スタートまでには妥協は成立されると考える方が合理的だ。
であるならば、22500円からの2500円幅で25000円を目指す相場のスタート地点にいるように思える。
この場面では過度な悲観論は不要だと思う。
もう少し大きく捉えてみてはどうだろう!
Think Big!