五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

ジュピター

2017年01月30日 | 天文
先週末は月が出ていなかったので、夜半には昇ってくるようになった木星の観望。
丁度、おとめ座のスピカと並んで輝いているので美しいです。

北寄りにはうしかい座アークトゥルスも明るく輝いていて、チカチカまたたいていたので「こりゃシーイング悪そうだなぁ」と思いつつ、主砲の10cmF8反射赤道儀を組み立てて寒さに慣らしておきました。



1時間以上待って、木星の高度が上がったところで望遠鏡を向けてみます。
やはりシーイングが……流水の中のものを見るようにゆらゆら。筒内気流かと思って、団扇で鏡筒の中を扇いでみましたが、効果がないようで。
今日は駄目かなと思って見ているうちに、揺らぎが収まってきました。
なんだったんだろう、あの揺らぎは。ベランダ観測所だと、家の中からの温かい空気の可能性もありそうです。

望遠鏡の焦点距離が800mmですから、6mmの接眼レンズをつけて133倍で見る木星は、なかなかシャープ。
5mmのアイピースで160倍にして見てもシャープです。細部を見るには、これくらい倍率を上げても良いかもしれません。
縞模様の不規則な様子も見え、これから好条件の春にかけての観望に期待を持たせてくれました。

画像は低倍率アイピースを使って、コンパクトデジカメ(画像サイズ最大、ズーム)でコリメート撮影したものです。
小口径で見る木星っぽく写りました。眼視ではもっと小さくシャープですが。

地球の直径の11倍ある木星も、可愛く見えます。