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五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

早春の天蠍宮

2011年03月03日 | 天文

夜更かしして、ふと思い立って南東の空を見上げてみる。

夏の王者、さそり座が堂々と姿を現して来ていました。
まだ本格的に南中する前ではありますが。

このさそり、オリオンを刺して倒した功績で星座になったという神話があります。
確かにさそり座が現れるようになると、オリオン座は逃げるように西の地平線に
沈んでしまいます。

真っ赤に輝く1等星は、アンタレス。「火星に逆らう者」という意味です。
別名、コル・スコルピー。「さそりの心臓」という意味です。
大きく「S字」を描く様子は、サソリの特徴をよく捉えています。
冬の王者がオリオン座なら、夏の王者はさそり座。

写真だと何がなんだかわからないので、線を入れてみる。

  

あれ、アンタレスがあまり赤く写ってない…こりゃ失敗だ。
矢印でさした星がアンタレスです。

かの宮沢賢治も、作品に残した星座。
真夏の王者も、まだ明け方の寒さにふるえてます。

1984年2月下旬、早起きして生まれて初めてさそり座を見た感動は、今でも鮮明に
記憶してます。当時は街の灯りがあまり多く無かったので、もっとよく見えた。

しかし、星座というのは何も変わらないな。
私はすっかり変わってしまったというのに…。