今日、大学の友達から借りていた『終末のフール』伊坂幸太郎(著)をやっとこさ、読み終わりました。
4月にちらっと3章ほど読み、今日、最後まで一気に読みきってしまいました。
割合最近に発表された、本屋大賞という賞を受賞した作家さんの作品です。
舞台は、あと3年後に地球に小惑星が衝突して人類が滅亡すると予想された日本、主に仙台を中心に展開しています。登場人物は老若男女、既婚者・未婚者、と様々。
それぞれの年代がそれぞれの立場で、これから残された時間をどう過ごすか、どう生きていこうか…切々とした心情から、ホッと心を和ませる話、ふと考えさせられる話とバリエーション豊かにいくつかの章に分かれて進行し、最後の話で全てが繋がります。
個人的に気に入ったのは、“冬眠のガール”という話です。
この話の中心人物は美智という23歳になる女性で、両親はすでにそろって自殺してしまい、天涯孤独の身となっています。
父親が書斎に遺した大量の本を小惑星衝突の日までに読みきる、という目標を達成した日、足取り軽く買い物に出かけた先にてちりぢりになってしまった友人の誓子と再会します。
誓子いわく、“最期の瞬間を一人で迎えるのは寂しい”ことらしく、美智はその言葉を真に受け、最期の瞬間を共に過ごしてくれる人を見つけに行く事にしました。
美智は今までに読んだたくさんの本の中から得た知識を基に、まず、恋人を探すと言う事について3人の人物に意見を聞きに行き…
そして、物語終盤、いつもと違った視点で町を見下ろした時に、運命の人と運命的な出会いを果たすという。
美智は目標を短冊にして掲げ、自分で決めたことはちゃんとやり遂げる意思を持っている人です。たくさん読んだ本の知識も生かし、マイペースに恋人探しを始めるのですが、おっとりした性格がところどころで垣間見えて、案外図太い人なんだなぁと思ったり。
自分が美智と同じ立場だったらと、ふと考えました。
慌てながらも、多分、親しい友達と連絡をとって、最後の日だけは誰かしらと合流して過ごすのかなぁと。誓子じゃありませんが、一人では寂しさと恐怖に耐えられません。
異常気象が起こるようになってしまった昨今、いつ来るか分からない地球の終わりの日に、誰と共にその瞬間を迎えるか…考えたときに、一番最初に浮かんだ顔は誰でしょうか。。。
4月にちらっと3章ほど読み、今日、最後まで一気に読みきってしまいました。
割合最近に発表された、本屋大賞という賞を受賞した作家さんの作品です。
舞台は、あと3年後に地球に小惑星が衝突して人類が滅亡すると予想された日本、主に仙台を中心に展開しています。登場人物は老若男女、既婚者・未婚者、と様々。
それぞれの年代がそれぞれの立場で、これから残された時間をどう過ごすか、どう生きていこうか…切々とした心情から、ホッと心を和ませる話、ふと考えさせられる話とバリエーション豊かにいくつかの章に分かれて進行し、最後の話で全てが繋がります。
個人的に気に入ったのは、“冬眠のガール”という話です。
この話の中心人物は美智という23歳になる女性で、両親はすでにそろって自殺してしまい、天涯孤独の身となっています。
父親が書斎に遺した大量の本を小惑星衝突の日までに読みきる、という目標を達成した日、足取り軽く買い物に出かけた先にてちりぢりになってしまった友人の誓子と再会します。
誓子いわく、“最期の瞬間を一人で迎えるのは寂しい”ことらしく、美智はその言葉を真に受け、最期の瞬間を共に過ごしてくれる人を見つけに行く事にしました。
美智は今までに読んだたくさんの本の中から得た知識を基に、まず、恋人を探すと言う事について3人の人物に意見を聞きに行き…
そして、物語終盤、いつもと違った視点で町を見下ろした時に、運命の人と運命的な出会いを果たすという。
美智は目標を短冊にして掲げ、自分で決めたことはちゃんとやり遂げる意思を持っている人です。たくさん読んだ本の知識も生かし、マイペースに恋人探しを始めるのですが、おっとりした性格がところどころで垣間見えて、案外図太い人なんだなぁと思ったり。
自分が美智と同じ立場だったらと、ふと考えました。
慌てながらも、多分、親しい友達と連絡をとって、最後の日だけは誰かしらと合流して過ごすのかなぁと。誓子じゃありませんが、一人では寂しさと恐怖に耐えられません。
異常気象が起こるようになってしまった昨今、いつ来るか分からない地球の終わりの日に、誰と共にその瞬間を迎えるか…考えたときに、一番最初に浮かんだ顔は誰でしょうか。。。