うちの本丸に一番乗りしてくれたレア太刀は、粟田口の長男的存在の一期一振でした。
大阪城地下から博多藤四郎を救出するイベントに間に合ったあたり、流石いち兄です。
が、無条件に粟田口の短刀や脇差から「兄」として慕われる姿は、時々、苦しくないのかなぁと、審神者、心配になります。
善良な兄でいなければという面の裏側も存在するはず。兄という冠を脱いだ一期一振は、主しかしらないだろうし、弟たちもきっと同じ。そんな一期一振を妄想してみました。
タイトルは「鎖のように、鎖のような。」です。
………………
鎖のように、鎖のような。/そらしといろ
(意識の深いところへ沈んでいる兄
寝ても覚めても
逃れられずに
炎に愛されて
兄であること
鋼の刀身は歪まない
引きつる頬に力を込めて
人の身体は歪みやすい
兄の冠を捨てた名前で
わたしを呼んでくれる
主の傍らでこそ本当の
わたしが存在するのだ
弟たちは終に知ることはない
兄の仮面の下にある
ただ一振りの刀について
弟たちに知られてはならない
兄の仮面の下にある
人の身を得た神について
わたしも終に知ることはない
焼けただれた弟の
焼け失せた弟の
健康的にある弟の
弟の仮面の下にあるなにかを
あに。おとうと。
明確な線引きをされているからこそ、
不可侵の域を計って手を繋げることに、
安心してしまうくらいには、この関係を愛しく思うのです。」
大阪城地下から博多藤四郎を救出するイベントに間に合ったあたり、流石いち兄です。
が、無条件に粟田口の短刀や脇差から「兄」として慕われる姿は、時々、苦しくないのかなぁと、審神者、心配になります。
善良な兄でいなければという面の裏側も存在するはず。兄という冠を脱いだ一期一振は、主しかしらないだろうし、弟たちもきっと同じ。そんな一期一振を妄想してみました。
タイトルは「鎖のように、鎖のような。」です。
………………
鎖のように、鎖のような。/そらしといろ
(意識の深いところへ沈んでいる兄
寝ても覚めても
逃れられずに
炎に愛されて
兄であること
鋼の刀身は歪まない
引きつる頬に力を込めて
人の身体は歪みやすい
兄の冠を捨てた名前で
わたしを呼んでくれる
主の傍らでこそ本当の
わたしが存在するのだ
弟たちは終に知ることはない
兄の仮面の下にある
ただ一振りの刀について
弟たちに知られてはならない
兄の仮面の下にある
人の身を得た神について
わたしも終に知ることはない
焼けただれた弟の
焼け失せた弟の
健康的にある弟の
弟の仮面の下にあるなにかを
あに。おとうと。
明確な線引きをされているからこそ、
不可侵の域を計って手を繋げることに、
安心してしまうくらいには、この関係を愛しく思うのです。」