たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

断酒道の中へ

2014年02月23日 | 日記

女流将棋棋士、林葉直子さんがアルコール性肝不全で「人生詰んでいます」と、末期にあると、数日前ネットで見た。ブログもアクセスオーバーでダウンしたとか。お気の毒に頑張ってください。
アルコール治療を精神病院で通院治療半年、断酒会員2年のわが身の経験から林葉さんも、一度「無」に帰って、ゼロから再出発出来なかったものかと残念でならない。

断酒会員の経験は貴重であったと今更に思い出します。全国各地で開催される研修会・記念集会に連れて行って頂いた。所属する断酒会例会にも毎週出席した。
断酒会は「体験談に始まり、体験談に終わる」批判禁止、聞きっぱなし、聞いた話は会場に置いていけが原則です。
どんな時にどんな飲み方をしてきたのか、毎回同じ話でもよい。唯ひたすら自分を語るのである。
これが効く。人様のお話がすっと耳に入る。うなずく、納得する、の繰り返しです。
アル症は「恢復はあっても、治癒のない病気です」、自転車に乗れる人はいつでも乗ることができる。水泳をできる人は、いつでも体が覚えていて水泳できる、と同じ事です。
一生自己鍛錬するのみです。一人ではできないので皆とやる。それが断酒会です。
アル症やその人の人格を特別視したりしてはいけません。

世には、依存症のタネは際限がありません。健康を損ない、人や世間に迷惑をかけるのが悪習慣、依存症です。
2年間で頂いた各地の会員の名刺を保存しています。2年間で50数枚ありました。中には当時の全断連理事長さんのもあります。亡くなった人が6人もおられました。無理してきた人たちなので立ち直っても、体が持たなかったのでしょうか。
断酒会体験は自分を見つめ直し、私の精神を鍛え直してくれた貴重な体験でした。
名刺帳に1枚の詩が挟んでありました。

断酒道の中へ
          北海道断酒連盟
どん底を見たひとは 酒をやめ、
どん底を見てない人は飲みつづける。
天国を見たければ 断酒家の家族を見るがいい。

地獄を見たければ 酒害者の家族を見るがいい。
はじめ人は酒を飲み、酒、酒、酒、を飲みつづけ、
ついには 人まで飲んでしまう。
おそろしい病気です。


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