たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

麻薬運搬罪・結審

2014年08月29日 | その他

広島土砂災害の犠牲者身元が全員確定し行方不明者2人を残すのみとなった。救助隊の昼夜を分かたぬ活動に労いと敬意を表します。
死刑確定囚2人に谷垣法大臣が刑の執行を命じた。現政権で6回目11人が執行された。
谷垣さんはすっきりしていて、新聞の閣僚通信簿でも星3つ半と好評、省内からは過去最高の法相という声も出るとあった。

稲沢市議麻薬運搬罪公判は検察が刑法にほぼ沿った判決を求めて結審した。
今朝の新聞の各紙を読んだ。市議は公判でも最終陳述でも雄弁で、担当弁護士が「さすが議員だけあるなという発言だった」と感心している反面、閉廷後の会見で「有罪判決なら量が多いので死刑だろう」ともコメントしている。

残念な話だ。検察が「一度だまされて、まただまされるなどは通常の常識の範囲を超えた話だ」との趣旨の主張をしたらしい。

わたしの友人はゴルフの際この話題に及び、あの人は承知で運搬したのではないか、と感想を述べたが、そう思われても仕方がないほど、軽率、不用心、リスクマネージメントが欠落している。

犯罪サイトで有名な『漂泊旦那の漂流世界』では、過去に海外で麻薬密輸で死刑になった日本人の一覧がある。マレーシアで死刑判決を受けた女性の記事では、
“彼女は「荷物の中身は知らなかった」と無罪を主張しているが、残念ながらそれは通らない。
なぜなら、ドラッグ所持で逮捕された密売人は100人中100人が同じことをいうからだ。“とある。

ASKA被告に覚せい剤常用で懲役3年の求刑があった。
自慢できる話ではないが、当方断酒治療で精神病院へ通院していたとき、院内で週に一度「院内ミーティング」という全員集会があった。発言自由で順番に過去のお酒のことをテーマに発表する場である。患者全員と退院者、通院者、院長、医師、精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)等が傍聴する中で、何でも発表する場である。批判禁止のルールだった。お酒と向き合う場であって重要な治療過程の一つだ。
ある時入院患者で、入れ墨のその筋の男が一時退院を許可され、再入院し「また飲んできたと皆さんは思われるだろうが、天に誓って飲んできませんでした。わたしはお酒ではなく覚せい剤のドラッグ治療を受けています」と発言した。断酒会には全国規模の集会で倶利伽羅紋々の墨を入れた人と風呂場で一緒になることは珍しくない。
それが立派に更生して体験談も真面目なので好意を持てた。断酒会は「体験談にはじまり、体験談に終わる」会です。ASKAも入院治療と自助グループ「ダルク」に入らないと薬を絶つことは難しいだろう。