クールジャパン★Cool Japan

今、日本のポップカルチャーが世界でどのように受け入られ影響を広げているのか。WEB等で探ってその最新情報を紹介。

日本文化の10の秘密

2023年10月18日 | 日本文化のユニークさ
久々の投稿となる。これまでいくつかの項目に分けて日本文化のユニークさを考えてきたが、今回あらたに二項目加えて10項目とした。あらたに加えたのは4番目と10番目である。今回は10項目を列挙するにとどめるが、これを機にすべての項目を、もう一度順次振り返ってみたい思う。

 現在、日本のアニメやマンガが世界中で楽しまれているが、それらのユニークなポップカルチャーを生み出す日本の社会や文化は、他の国々と違うどのような特徴をもっているのだろうか。日本は、最先端の文明と独自の伝統文化とが併存し、融合しながら独特の文化を生み出している。それらの独自性を主に歴史的・地理的な背景から10項目にまとめた。
(1)大陸から海で適度に隔てられた日本は,異民族により侵略,征服されたなどの体験をほとんどもたず,そのため縄文・弥生時代以来,一貫した言語や文化の継続があった。
(2)漁撈・狩猟・採集を基本とした縄文文化の記憶が,現代に至るまで消滅せず日本人の心や文化の基層として生き続けている。
(3)大陸から適度な距離で隔てられた島国であり,外国に侵略された経験のない日本は,大陸の進んだ文明の負の面に直面せず,その良い面をひたすら尊崇し,吸収・消化することで,独自の文明を発達させることができた。
(4)外国の文化のうち、日本にとって意味があり、プラスになるものは進んで受け入れ、合わないものは受け入れを拒んだ。そして受け入れたものは、日本人に合うように独自な文化へと作り変えていった。
(5)西欧の近代文明を大幅に受け入れて、非西欧社会で例外的に早く近代国家として発展しながら,西欧文明の根底にあるキリスト教は,ほとんど流入しなかった。
(6)日本文化は一貫して,宗教などのイデオロギーによる社会と文化の一元的な支配がほとんどなく,また文化を統合する絶対的な理念への執着が薄かった。その「相対主義」的な性格は,他の項目と密接に関連して形成された。
(7)ユーラシア大陸の穀物・牧畜文化にたいして,日本は穀物・魚貝型とも言うべき文化を形成し,それが大陸とは違う生命観を生み出した。
(8)ユーラシア大陸の父性的な性格の強い文化に対し,縄文時代から現代に至るまで一貫して母性原理に根ざした社会と文化を存続させてきた。
(9)海に囲まれ,また森林の多い豊かな自然の恩恵を受けながら,一方で,地震・津波・台風などの自然災害は何度も繰り返され,それが日本人独特の自然観・人間観を作った。
(10)「武道」,「剣道」,「柔道」,「書道」,「茶道」,「華道」や「芸道」,さらには「商人道」,「野球道」などという言い方を含め,武術や芸事,そして人間のあらゆる営みが人間の在り方を高める修行の過程として意識され,それが日本文化のひとつの大きな特徴をなしてきた。 


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