BOXING観戦日記

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IBF世界Sミドル級タイトルマッチ

2011-09-13 04:23:17 | Boxing
王者 ルシアン・ブテ VS 挑戦者 ジャン・ポール・メンディ

ブテ 4ラウンドKO勝利

考察 ~ブテ~

パッキャオがD・ディアスを日本刀の一撃さながら切って落とした瞬間を彷彿させる。
左アッパーのartistとしての地位を確立して久しいが
期待を裏切り、予想を超える結末だ。
サンデーパンチを持つメリットは相手が勝手に警戒してくれること。
デメリットは相手に研究、対策されること。
ただ、この王者のこれまでの試合を見る限り、
アッパーの威力というか効果は常に相手の想定を上回っていることが分かり、
通常レベルのスパーメイトとの練習で得られる経験だけでは
容易に対策たりえないことが分かる。
SミドルではA・ウォードが実力No.1と考えられるが、
試合の派手さ地味さの観点からブテをトップに推す声も北米でよく聞かれる。

出身ルーマニアでホームがカナダだとすると、立ち位置的に米なのか欧なのか。
フロッチvsウォードの勝者、ケスラー、あるいは階級アップなど
いつのまにか選択肢豊富な売り手市場を謳歌する存在にまでなった。
一寸先は闇のボクシング界でスーパー6不参加という選択は
結果論でいえば正しかったということか。


考察 ~メンディ~

ジョー小泉があまたの書籍を渉猟しているのは有名だが、
哲学書も読むのかね?
ジャン・ポール・サルトルは哲学史上の巨人で、
管理人もかつて取り組んで挫折したことがある。
存在は即自で意識が対自、意識はそれ自体では存在しないというが、
ここがよく分からないというか実感できない。
このメンディはKOに沈みゆく中で意識の本質である《無》へと
たどり着いたのだろうか。

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