WBA王者 ギジェルモ・リゴンドー VS WBO王者 ノニト・ドネア
リゴンドー 3-0判定勝利
考察 ~リゴンドー~
第一の勝因は戦略。
その中でも直接かつ最初に掴んだ流れは初回、
いきなりカポーンと当てた左ストレート。
ドネアのゲームプランを全て吹っ飛ばした軽打だった。
カウンターに特化した精密機械というか、
少なくともリング内では人間らしい温かみや、逆に冷酷さなども感じられず、
かといって淡々としているわけでもなく、
与えられたコマンドを忠実に実行しようとするプログラム的なものを感じた。
瞬間のスピードや当て勘もそうだが、
それ以上にナックルで捉える技術でドネアを明らかに上回っており、
結果以上にそこに度肝を抜かれた。
C・ミハレスと同じく、前腕が明らかに長く、
肘を軸にしたパンチ(ジャブと巻き込むフック)に長けている。
間断なく突くぞ突くぞと見せかけるだけのジャブのフェイントではなく、
やりにくさを脳裏に刻み込むフェイントとジャブ。
フットワーク、体捌き、静・動の切り替わり、メンタルコントロール。
全てが一級品だったと思う。
考察 ~ドネア~
初回のfeeling outの段階で、先に相手に精神的な主導権を握らせた。
それが結果的には最後まで響いた形。
試合直後に連発していた"I got stupid! I got stupid!"は
心の叫び、魂の叫びそのものだろう。
左をもらって眼窩底骨折(?)を食らったことよりも、
初回の時点でnervousになってしまったことを悔やんでいた。
左フックが機能しなかったというよりは、
それ以前の右のリードが封じられていた。
左右のジャブの差し合いでドネアが完全に譲る場面を脳内で描けず、
予想も大外れ。
テクニカルな試合になるとは思っていたが、
どちらかというとゲームプラン面で修正と調整が必要な展開だった。
相当に綿密なプランを練り上げない限り、
リマッチなっても結果は同じ。
恐れ入りやのCuban Marvel。
リゴンドー 3-0判定勝利
考察 ~リゴンドー~
第一の勝因は戦略。
その中でも直接かつ最初に掴んだ流れは初回、
いきなりカポーンと当てた左ストレート。
ドネアのゲームプランを全て吹っ飛ばした軽打だった。
カウンターに特化した精密機械というか、
少なくともリング内では人間らしい温かみや、逆に冷酷さなども感じられず、
かといって淡々としているわけでもなく、
与えられたコマンドを忠実に実行しようとするプログラム的なものを感じた。
瞬間のスピードや当て勘もそうだが、
それ以上にナックルで捉える技術でドネアを明らかに上回っており、
結果以上にそこに度肝を抜かれた。
C・ミハレスと同じく、前腕が明らかに長く、
肘を軸にしたパンチ(ジャブと巻き込むフック)に長けている。
間断なく突くぞ突くぞと見せかけるだけのジャブのフェイントではなく、
やりにくさを脳裏に刻み込むフェイントとジャブ。
フットワーク、体捌き、静・動の切り替わり、メンタルコントロール。
全てが一級品だったと思う。
考察 ~ドネア~
初回のfeeling outの段階で、先に相手に精神的な主導権を握らせた。
それが結果的には最後まで響いた形。
試合直後に連発していた"I got stupid! I got stupid!"は
心の叫び、魂の叫びそのものだろう。
左をもらって眼窩底骨折(?)を食らったことよりも、
初回の時点でnervousになってしまったことを悔やんでいた。
左フックが機能しなかったというよりは、
それ以前の右のリードが封じられていた。
左右のジャブの差し合いでドネアが完全に譲る場面を脳内で描けず、
予想も大外れ。
テクニカルな試合になるとは思っていたが、
どちらかというとゲームプラン面で修正と調整が必要な展開だった。
相当に綿密なプランを練り上げない限り、
リマッチなっても結果は同じ。
恐れ入りやのCuban Marvel。
しかしながらこれはこれで想定された結果でもありましたね。
最初に予想したときはもう少しドネアに流れるRがありつつ、リゴンドー優勢も
ちと疑惑気味の判定でドネア、とかが第一観だったのですが(村田選手と同じ予想だったみたい)、
実際の主導権支配が予想以上にリゴンドーに傾きましたね。
リゴンドーのスピード、左のシャープさ、ドネアの初弾に合わせるカウンターのタイミングと
アドバンテージたりえるリゴンドーの長所を生かし切るベストのファイトプラン(「ファイトシステム」という感じ)を遂行し切った、というあたりが感想です。
ジョーさんが指摘していたように、足を使う際の姿勢にファイトが感じられないような場面が多々あり(横向いたり)、
観客のブーイングやドネア人気もあいまって少し不要にポイントを落としたような気がします。ジャッジも人間ですし。
そこを修正し、もう少し見せかけだけでも先制攻撃を増やすような演技力も身につけたら
再戦はより一方的になるような気がします。
そこにリゴンドーの頭が無いっていう場面がいくつもありました。
ドネアが誘われ、打たれる・・・観てみたいとは戦前から思っていましたが実際に行われるとは・・・
再戦してもリゴンドーの勝利は揺らがないと、私も思います。あれはメチャクチャ強いですわ。
Unknownさん - ドネアは基本、ヘッドハンターですね。上下にもっと散らすことができれば、また違う展開になったかもしれませんが、ヘッドハンター傾向というのはドネアの長所もしくは特徴であって、欠点ではないと考えます。ドネアがそこを修正しようとすると、かえって戦力ダウンにつながるでしょう。
これもボクサーのかみ合わせの良し悪しの妙なのでしょうね。